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なんでだろう、理由もないのに涙が出て
視界を奪うから、勘を頼りに
私は歩いた………あれ？ここ、来た道だっけ？
やばい、本格的に迷った
携帯、携帯………
あ…、浦田さんが持ってる
買い物袋の中にいれっぱなし
お財布もだ。最悪…
再びロッジへの道を戻りたいのに
前を見て歩いてこなかった私は
後ろを振り返っても
わかる景色は一つもなくて。
そうだ…いつも、こんな時なぜか
隆弘が側を通って、私を見つけてくれた
道に迷ったことは沢山あるのに
帰れなかったことは一度もない。
隆弘、隆弘…助けて。
来た道を戻ろうと動けば動くほど
私はどんどん山奥に入って行く
道が細くなり木が繁っていく
このまま進むとマズイと気づくときには、
視界に広がる人しか通れない道
夏だというのに少しヒンヤリして
冷めていく体をしゃがみこんで、
自分で暖めた。
つめたい空気はは、私を孤独にする。
隆弘…
貴「隆弘…」
西「なんだよ」
？！
西「呼んだだろ。何？」
冷静なフリしてても、隆弘の額は
汗かいてて、少し乱れた呼吸
貴「隆弘っ！！！」
思わず強く強く抱きしめて
沢山沢山、泣きじゃくった。
いつも、そうやって
見つけてくれてたんだって
初めて、気づいたよ…
そうだ…隆弘は実彩子と…
帰れると安心した途端
先程の光景が浮かんでまた、胸がチクリ
だから、そっと、隆弘から離れた。
実彩子とどんな関係かなんて
わからないけど…なぜか隆弘が
男の子に見えて…だから嫌になる。
西「直也君となんかあったか？」
貴「うんん…ただの散歩…」
見ちゃったなんて、言えない…
西「そっか…戻ろうぜ」
隆弘………、私。
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岩高(プロフ) - ふみさん» ふみさーん！早速読んでコメントくださってありがとうございます♪これっ！ってstoryが浮かんだらまた、更新しますね！ (2017年8月15日 7時) (
レス) id: 621e090ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 今回も切ないけども最後はHAPPYな結末。とても、良かったです。次もまた、ｷﾞｭｰって切ないけど素敵な物語を待ってます(^-^)/ (2017年8月14日 22時) (レス) id: e72a98b774 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 待ってます(^-^)/ (2017年8月12日 21時) (レス) id: e72a98b774 (このIDを非表示/違反報告)
岩高(プロフ) - ふみさん» 一緒に切なくなってください！そしたら、絶対後で嬉しい気持ちにもなってくれるようにします！ (2017年8月12日 20時) (レス) id: 621e090ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 切ないけど、全員の想いが交差していて、そして、その、想いが辛い...でも、これ、好きです。 (2017年8月12日 20時) (レス) id: e72a98b774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岩高 | 作成日時：2017年8月4日 22時
