100 ページ4
＊
いつものように家に帰ってテヒョンに手を合わせてから夕飯を作ってそれを一緒に食べて、そしてソファでまったりする。
テヒョンくんは相変わらずだけど、私はというと.....
「はぁ、」
心臓がドキドキしっぱなしで何だか疲れてきた。
何て言おう。
うまく伝わるかな。
会社では、はやく伝えたい！なんて思っていたもののいざとなるとコレだ。
「ヌナどうしたの？」
テレビを観てケラケラと楽しそうに笑う彼と同じ方を向いて、だけどあれやこれやと考えながらぼーっとしていた私についにテヒョンくんが声をかけてきた。
「あーっ、と、ううん、違うの、なんでもない」
なんでもないわけないのに慌ててごまかす。
けれど彼の目は私を怪しむように眉をひそめながら見つめてくる。
「嘘だ。なんでもなくない！」
テヒョンくんはそう言ってさっきまで観ていたテレビを消してしまった。
「はい！これで静かになった！」
テレビ側に向いていた身体を私に向け、ソファの上であぐらをかく。
ヌナもこっち向いて、と言われてしまい私もテヒョンくんの方を向いてソファの上で三角座りをした。
しんと静まった部屋に聞こえるのは時計の秒針の音だけ。
私の心臓の音も彼に聞こえてしまうんじゃないかと思う程にバクバクと鼓動が強まる。
「テヒョンくん、あのね、」
「うん」
「私、テヒョンくんに伝えなきゃならない事がある」
「うん、」
私の手を両手でぎゅっと握ってきた彼の手は少し冷たかった。
彼の目は不安そうに揺れている。
今すぐ抱きしめたいと、そう思うけれど
まずは私の気持ちを伝えたい。
「私ね、
テヒョンくんが好きだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さんだんばら(プロフ) - Yellow8938さん» 初めまして！コメントありがとうございます！１年も更新せずすみません(;_;)フォローお待ちしていますね！ (2018年2月11日 20時) (
レス) id: 0f0c29dcee (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませて頂いてますTwitterフォローしに行きますよろしくお願いします (2018年2月9日 18時) (レス) id: 750a0b77cf (このIDを非表示/違反報告)
さんだんばら(プロフ) - スノーさん» スノーさんご指摘ありがとうございます！ハズしたつもりになってました、ありがとうございます！ (2017年2月27日 19時) (レス) id: 2169796b0e (このIDを非表示/違反報告)
スノー(プロフ) - オリフラついちゃってますよ！！ (2017年2月27日 18時) (レス) id: f6beb8424e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さんだんばら | 作成日時：2017年2月26日 19時
