魔王ですけどなにか？２【歌い手】

あのなぁ....... ページ48

志麻side




｢し、志麻さま！！｣




やる事をようやく終え、肩を伸ばしながら歩いていると、目の前からやってきた切羽詰まった顔のホブゴブリンに声をかけられた

城内が騒がしいと思ったが…コレと関係あんのか？


どうしたのかと聞いてもとにかく一緒に来て欲しいの一点張り

とりあえず緊急事態のようでついて行くことにした




志麻｢うん？食べlogでなんかあったんか？機械トラブルならセンラのが…｣


｢機械トラブルじゃないです！それより厄介なんです！｣




機械トラブルより厄介ってなんや

黒光りした虫でもでたんか？




｢ゴキブリなんて出ませんよ！何言ってるんですか！｣


志麻｢じゃネズミか…｣


｢違いますって！！何馬鹿なこと言ってるんですか？！あり1匹だって入れないのに！｣




……。

怒られた……

そんな怒ることか……？

余程焦ってんだろうな



その後も小走りで俺を誘導するホブゴブリン

向かった先は飲み物の研究所

扉の前では他のホブゴブリンやキラービーが冷や冷やしながら中を覗いていた


俺を連れてきたホブゴブリンが退いたどいた！と割り込んでいく

いや、お前はいいけど俺下手したら腕もげるわ

そう思ったけど、俺に気付いた奴らが道を開けてくれた

いや、助かる




｢志麻さま！はやく！！！｣


志麻｢おうおう。そんな急かすなや｣




機械トラブルでもなくてゴキブリでもネズミでもないなら、何をそう急いでいるのか

研究所に入ると研究員のホブゴブリンたちが一斉にこっちを振り返った

すごく安心した顔をしてる…

なにがあったんや


群衆を掻き分け中心地に向かうと1つの台を中心にしていることがわかった

そして……




｢この砂糖を〜｣


｢とうにゅ〜う！｣


｢いぇーい！！いいねぇ！！｣


｢えっぐい色してんな｣




事の犯人を見つけた




志麻｢おいコラ。そこのチビ魔王と愉快な仲間たち。何してんのや｣

黒色なんたらかんたら→←多分大丈夫。多分……

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