魔王ですけどなにか？２【歌い手】

多分大丈夫。多分…… ページ47

坂田side


俺たちは今、飲み物の研究所にいる

簡単にいうと新しい飲み物を開発するところ


タピオカ自体は試飲のところで貰えた

だから今みんなの手にはタピオカがある

目標がそうそうに達成されたことにより、探検しようということになった

そしたらluzが面白いところがあるっていって、ここにきたけど……




天月「これはなんですか〜？」


「えっとそれは、炭酸水というもので……」


96猫「ねねね、これなに？」


「そ、それは今新作のお茶を作ってて……あ、出しちゃダメです〜！」




御覧の通り邪魔しかしてないのね

いや見慣れないものばかりで興味が沸くのはわかるよ

でも邪魔しちゃいけんやろ

研究者だというホブゴブリンが律儀に質問に答えながら、二人に振り回されている




「luzさま〜あのニンゲンたち止めてくださいよ〜」




遂にはそういって泣きついてきたホブゴブリンもいる

だけど……泣きついた相手が悪かったな

luzも普段入れないらしく、ホブゴブリンを振り回していた

Aの血みたいな飲み物ないん？なんて聞こえたけど無視無視

気にしちゃあかんやつや




「あの……あのニンゲン様たち止めていただきませんか……ついでにluzさまも……」




控え目にそういってきたモブゴブリン

今、ついでにluzもって言ってたよね？

ついでって言ったよね？

luzの扱いよ。




坂田「う〜ん。やってみるけど、できるかな……」




熱い視線を背中に感じながら、天ちゃんの元へあるく

彼は今炭酸水にご執心のようで、ホブゴブリンを振り回していた




坂田「あーっと……天ちゃん？ホブゴブリンが困って……」


天月「うん？なに？坂田もやる？」


坂田「いや……うん……」




無理だ。

めっちゃ純粋な気持ちでやってる。

悪意なんてないやつだ。




坂田「ごめん。無理」




ホブゴブリンの元へ戻り笑顔でそういうと、ホブゴブリンは今にも泣きそうな顔をした


すまんな。俺には無理だ




坂田「Aは？Aなら止められるんじゃない？」




美味しいもの食べに行ったよ、というと研究所を飛び出していった

大変そう。

まぁ騒がしくなるだろうけど何かを壊したりはしないから




「あー！だ、ダメですよ！！そんなに砂糖入れたら！！身体に悪いです！！」


天月「だいじょ〜ぶ。だいじょ〜ぶ」


「あー！！またそんなに入れて！！！」






うん……多分

あのなぁ.......→←とりあえず助かった

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