魔王ですけどなにか？２【歌い手】

もはや慣れている ページ44

坂田side



nqrse「ここが食べlog」



nqrseくんの案内で俺らは食堂から移動し、食べlogに来た

俺らの後ろにはまだ膨れて腕を組んでいる小さい魔王―――Aがいてluzが必死に？なだめている

でも、彼のなだめ方はちょっと独特で、彼女には効いていない

センラとまーしぃはやることがあるらしく、俺らとは別行動だ



nqrse「この中、衛生管理が厳しいからくしゃみとか気を付けてね」



ゆる〜くそういうと部屋の扉を開けたnqrseくん

どんなすごい施設なのかとワクワクしたけど、扉を開けた先にあったのはまた扉だった




luz「この先で服の殺菌とかほこり飛ばすんよ。んで、そのあとは手の消毒ね」


うらた「随分厳重なんだな」


nqrse「食べ物扱ってるからね。衛生面はしっかりとしないと。ね、A？」


A「当たり前でしょ……異物混入とか絶対ありえないから」




拗ねながらも真っ当な返答を返すA

時々突拍子もないこともいうけど、割とこういうところはしっかりしてんねな

拗ね方子供やけど……


消毒を済ませ、再び扉をくぐるとパッと開ける視界

汚れの一切ない真っ白な広い空間―――まるでエントランスホールのような場所だ

入口の向かい側にはたくさんの扉が並んでいる

そのひとつひとつの上にはいろんな食べ物の名前が書かれていた




そらる「ここは魔王城と内装随分違うね」


まふまふ「なんか天国に来た気分です」


そらる「お前行ったことないじゃん」


まふまふ「むぅ…例えです。物のた・と・え！」



天月「わぁ……ここは天国ですかぁ……？」


うらた「お、天月がショートした」


96猫「あかん。なんか涙が……」


坂田「え、なんで？」



A「ムフフ……驚いてるな？驚いてるな？ニンゲン。これが私たち魔物がほこｒ」


luz「中もっとすごいよ。いこ？」


A「る〜す〜？」


luz「うん？どうしたん？A。もしかして血ぃ吸わせてく」


A「なわけないでしょ。もう知らない。luzくん嫌い。やだ。なるちゃんのとこ行く」


luz「え？え？え？なんで？なんでなん？ねぇなんで？」



なんでなんでと言いながらAを追いかけまわすluz

俺らは何を見せられてるんだ……

俺らの回りや隙間をちょこちょこと逃げ回るA

俺、これ知ってるよ

よく町の子供たちがやってる

親の回りぐるぐるして結局怒られてるやつ




nqrse「どこ行きたい？」




あ、スルーな感じなのね

言動が子供→←魔王はガキ。

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