魔王ですけどなにか？２【歌い手】

黄色い悪魔 ページ17

そらるside



A「倒せばなにかドロップするかもよ？」




なんて、見たことないくらい爽やかな笑顔を見せそう言ったのはA

それに対し

変わった服を着たセンラは

Aに負けないくらい爽やかな笑顔を見せていた


恐らく干渉しないほうがいいやつだ


うらたくんの父親探しに

Aも協力するということになった途端これだ。

……いや

もしかしなくても俺が原因かもしれない


つい思いつきで、志麻くんとセンラくんのことを聞いたんだ

2人とも他の魔物とは違ったから

なんというか雰囲気が

luzやnqrseとはどうも違うと感じたんだ


A曰く

志麻くんはゾンビ

センラくんはキョンシーという魔物だそうだ

2人ともやっぱりこのあたりの出身ではないのだと

Aが東方に旅行に行ったときに拾ってきたらしい


で、だ。

ここでAは何を思ったのか

冒頭のセリフを口にした

試しにやってみなよ？的なノリで言うA

それに素直に納得するはずもなく

センラくんも志麻くんも無言の威圧を放っている

触らぬなんとかに祟りなし。だ。





まふまふ「どろっぷって……?」


A「うん？ドロップ？ドロップってのはね……落し物ね。人間もあるでしょ？血とか臓物とか骨とか……」


うらた「きも……」


坂田「それほんとにドロップっていうん？」


まふまふ「それってただの遺t……」


そらる「それ以上はダメ」




まったく

なんて単語口にしようとしてんのさ……

フラグ立っちゃうだろうが……


AもAだ

なに？落し物？俺らから？

絶対ドロップなんて生易しいもんじゃないでしょ

血生臭くて目も向けられないものでしょ

え、なに、この子怖。

なに平然と提案してくれちゃってるの？




まふまふ「魔物ってなにをドロップするんですか？」


A「うん？う〜ん……骨とかツノ……尻尾とか……臓器は……ないものもいるね……あとは持ってた武器とか！」


志麻「おい。魔物って言ったって不死じゃねぇだろ。2度も死ぬなんてごめんだ」


A「じゃあセン……」


センラ「そいや、魔王ってどんなものドロップするんでしょうね〜？気になりません？Aちゃん」


A「……やめだ。やめやめ。好奇心は魔王も殺すね。やめよう」





センラくんからそう言われた途端

顔を青くしてそう言ったA

本気で身の危険を感じたようだ

それでいいのか……魔王



______

★アーミーゾンビ 志麻

★キョンシー センラ

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