クソじゃない。 ページ14
うらたぬきside
「お兄さんお兄さん。まだ誰も気づいてないみたいだからこっそり教えますわ」
そう言うのはふらりと俺の近くに来た金髪の魔物
萌え袖にしては長過ぎる袖で口元を隠し
金色に輝く瞳をスッと細めている
みんなはみんなで盛り上がっていて
気付く気配はない
一体何の話かと、促してみると
彼はそれじゃあ、と近づいてきた
「非常に申し上げにくいのですが……その……肩にクソが……」
うらた「へ……？」
肩に何だって？
彼がいる方とは反対の肩を見やる
視界に入ったのはやまだぬきだ
何をする訳でもなく、ちゃっかり王都までついてきて
ずっと俺の肩にいるやまだ
いつもはまん丸の愛くるしい瞳が
今はなんでか半分しか開かれていない
やまだの視線の先を追うため
金髪の方を再度みると
金髪もまた半眼でやまだを見下ろしていた
うらた「えっと……やまだのこと？」
「ヤマダ……？まさかそのクソに名前なんてゼータク品つけたんですか？おやおや。正気ですか？」
うらた「はぁ？？ずいぶん勝手なこと言うじゃねぇか。俺はやまだのことAから頼まれてんだよ。名前つけるのだって勝手だろ？」
「へぇ……ですってよ志麻くん」
「いや、どうでもいいわ」
坂田「なになに？どしたの？」
金髪が紫髪に話を振ったから
紫髪と話していた坂田も反応した
彼らはどうやら意気投合したらしく
隣にいるにも関わらず今の今まで気づかなかった
どうにもこの金髪は、やまだのことが気に入らないらしい
まぁやまだもやまだで、良くは思ってないみたいだけど……
A「ほんとに突っかかるの好きだよね……」
そらるさんとまふまふに励まされ
元気を取り戻したAが
みかんを頬張りつつそう言った
Aのいう限り
割と日常的なものらしい
金髪はその言葉を不満に思ったのか
全否定してる
A「だったら放っておけばいいじゃない。あれなの？好きすぎて意地悪しちゃうとかいう人間の子供によくある……」
「Aちゃん？」
A「……。あ、みかん美味しいね。まふ、もっと食べる？」
まふまふ「食べたい！お茶もいいかな？」
そらる「ん、俺もほしい」
A「は〜い。ちょっと待っててね〜」
うらた「……逃げたな」
坂田「逃げたね」
「あ、そいや自己紹介してませんでしたね。センラいいます。んで、そっちのが……」
「志麻でーす。生きてる間よろしく」
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます！嬉しいです！もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です！ (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです！新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます！時間見つけ次第更新していきたいと思います！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……！後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月27日 18時
