▼まちかど カフェ ページ3
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……時計を見るともう4時50分。
あれ、意外とはやいなぁ。
私があがるのはあと10分。
お客さん、ちょこっとずつ増えてきたのに
私だけあがるのはちょっと酷いかなぁ。
ここは絵本に出てきそうなほど雰囲気の良いお店。
しかも、大通りから外れた角っちょにあるってゆうのがまた良いよね。
バイトして今日で2日目。
昨日と今日で休みだったからお昼から入れちゃった！(シフトの話)
一緒に働く店員さん達みんな私よりも年上だから気が入ってたけど
大学生や普通の社員の方達は私を可愛がってくれるいい人ばかり。
天職だね！
しかしながら昨日はとーっても暇だったのに対し、
今日はお客さんが沢山いらっしゃった。(昼間ね)
その波が終わって手が空いたから色々雑用してたらもうこんな時間。
昨日はすーんごく長く感じたんだ。
こうすると、すっごく手応えあるね。
楽しいかった！
「Aさん、もうそろそろあがっていいよ」
「いや、これからまた忙しくなりそうなので延長しますよ」
「ほんと!?やったー！」
大学院生(私の知るバイト仲間では1番年長)のゆりさんが喜んでくれる。
両手いっぱいにお皿を持って。
そんなに喜んでくださるのですね！私も嬉しい！
すると、カランコロンと扉備え付けの鈴(？)が鳴った。
「いらっしゃいませ！」
ゆりさんも私も反射的にそちらを見た。
大きな声であいさつ。(←ここ大事！)
入店してきたのは
冷酷・冷淡・冷房……じゃなくて、とりあえずヤバそうな人。
私のような箱入り娘でもわかる！
ヒソヒソ……
「ゆ、ゆりさん行って来てくださいよぉ……」
「やっやだ、新入りなんだからアンタが行ってきてよ……！」
黒に近い紫色の髪
左目に眼帯
乱暴なワインレッドのシャツ。(と、学ラン)
ヤンキーだ！
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作者名：カオモジ＊ | 作成日時：2016年2月16日 19時
