調整可能肝試し ページ5
天月side
天月「もうそろそろいいかなぁ？」
最後に出発したnqrseくんとそらるさんのペアが出発してだいぶ経つ
その間魔王さん…Aちゃんは何を言うこともなく、ただ彼らの背を見送った
僕等もそろそろ出発かな？と思ったから彼女の顔色をうかがいながらそう言った
廊下の先を紅い双眼で見つめているAちゃん
何かを考えているのかな……
A「…私から離れないでね」
不意にそう言われ、小首を傾げながら彼女を見る
だけど、彼女は僕をチラリと見ただけで何も言わなかった
天月「理由はわからないけど、わかった」
A「助かるわ。それじゃあ行きましょうか」
貴方はきっと驚く、彼女はただ一言そう言うと一歩を踏み出した
薄暗く、どこか不気味な廊下を進む
ここはまだ序盤だからか雰囲気だけのようだ
更に進路を歩くと魔物が出てくるようになった
流石本職、怖さが異常。
そらるさんとか怖いの苦手だったと思うけど……
大丈夫かな……
なんて思っていると道の先に人影が二つ見えた
よくよく目を凝らしてみると、どうやら先に出発していたそらるさんたちのようだ
彼女もそれに気づいたのか、少し足を速めた
A「なるちゃん？どうしたの？」
天月「そらるさーん？大丈夫ですか？」
そらる「……べつに」
nqrse「う〜ん…それが…怖すぎて進みたくないらしくて」
天月「そらるさ〜ん」
そらる「うるせぇ……まじで無理…」
道すら見たくないのか、絶対安心の壁にひっついているそらるさん
nqrseくんはそんなそらるさんを引きはがさずに待っているようだ
A「そらるさん…」
そらる「むりむりやだやだやだ」
nqrse「どうする？A。先に食堂連れて行っちゃう？」
A「う〜ん……そうだ！！そらるさん！とりあえず進みましょう！！」
彼女が元気よくそう提案すると、そらるさんは一生懸命に首を振った
そらるさんって勇者だったよね……
やっていけてるのかな……
A「大丈夫！脅かさないように言っておくから！」
天月「え…？」
nqrse「A……」
彼女はそう言うと、ポカンと口を開ける僕を知らんふりしてハーピーを呼び出した
A「私たちのことは脅かさなくていいわ。この先にいる二組を力の限り脅かすように伝えておいて」
ハーピー「はい、魔王さま」
う〜ん……
肝試しってなんだっけ？
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MOA(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2021年5月17日 19時) (
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年8月29日 10時
