【ハイキュー】包帯少女のバレー部日和

さんじゅうななわ ページ40

「おい包帯紳士ちょっといいか」





お昼が終わって教室に帰ると男子生徒に囲まれます。





まあいつものでしょう。






取り敢えず席に座り話を聞きます。





「……あのさあ」








































「お願いします！女子にモテる秘訣を教えて下さい！！」





机に頭がつくくらいに頭を下げられます。






『そんなに深々とお辞儀をしなくても…何もしてませんし私』





慌てて頭を上げさせます。





けれどメモを見せると今度は涙目で訴えられます。





「何も！？何もしてないのにモテていると言うのか！？





ジーザス神よ……」





だらだらと涙を流していたのでハンカチを差し出すと「イケメンかよ…」と言われました。






私女ですし、イケメンではないのでは…。





ぐすぐす言っている一人を気にすることなく他の男子生徒は言います。





「俺らだって顔は悪くない！と思う！いや思いたい！思わせて下さい！」






もう懇願になってますよ。





「なのに何で女のお前がモテて！俺たち男がモテないんだ！」





そんなこと言われましても。






『じゃあ女子の皆さんに聞いてみればいいのでは』





そこまでわかってるなら聞けば早いのではないでしょうか。






「ばっか！俺たちが聞いて傷ついたらどうすんだ！」





しかしその提案も訳の分からない理由で却下されました。






いや、もうモテてないって時点で傷ついてるのでいいんじゃないですか。





どうにもこうにもできそうにありません。





そもそも…






『皆さん十分素敵なので何故モテないのか私にも分かりませんよ。






まあ話はいつでも聞いてあげるので来てください。










それではいけないでしょうか』





メモを渡すと目を見開いてバッとこっちを見ます。






「……だからか…」





「これは無理だよなあ……」





「王子の名は伊達じゃない…」






「惚れる………」






何か聞こえない声でボソボソと言っています。





何を言っているのか気になります。






















結局教えてくれず、そのまま昼休みが終わりました。





…影山くん、そんなに堂々と寝て…。怒られ…あ、チョークが。









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主人公は影山と同じクラスです！




言い忘れててすいません！

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