【ハイキュー】包帯少女のバレー部日和

さんじゅうよんわ ページ36

「ねえねえねえ！Aこれ見た！？





此処から二駅くらいのとこで美男美女のカップル出現だって！





めっちゃ美人だよなこの人！」






登校して体育館の扉を開けると日向くんが目を輝かせてききます。






写真を見るとそこには外出した時の私と犀樹が写っていました。






「…『そうですか、でもこれ明らかに盗撮ですよね。大丈夫なんですか？』






「アッ」





急に顔が青ざめて「たっ田中さああん！」と報告しに行きます。






なるほど、田中さんですか。






まあ私だってバレてませんしいいでしょう。






今度はもう少し遠いところで買い物しましょうか。






「…おはよ」




『おはようございます月島くん。山口くんもおはようございます』





「うん、おはよう寺田さん」





可愛い笑顔で返してくれます。





月島くんはいつも通りのポーカーフェイス。





そろそろ写真の話もなくなってきたので、練習します。






























まだ清水先輩が来ません。





練習が始まって約一時間経ちましたが、来る気配がありません。





「どうしたんだろうね…清水先輩…」





……嫌な予感がします。






『谷地さん。少しお仕事お願いしてもいいでしょうか。





少し不安なので見てきます。もし連絡が来たらメールで知らせて下さい』





走り書きで書いて谷地さんに渡し、体育館を出ます。





後ろから「ひゃ、はいっ！」と聞こえてきたので任せます。





















「……」




学校内を見て回りましたが見つかりません。





まだ学校に着いていない…？





ならば、と向かった先は校門。





清水先輩の家までのルートを走って探します。














「…で……しま…」




「…は……んな…」





…微かに聞こえた先輩の声。





そしてそれに混じって二、三人の男の声も。





これは、路地裏？








少し狭い路地裏を抜けると少し広めの空間がありました。





そこの真ん中には清水先輩とそれを囲うように立っている男三人。





…たちの悪い。





でもこのままでは清水先輩が危ないので、思い切って突入します。












『何をしているんですか』





メモを清水先輩の前に立っている男に貼り付ける。





「うわっぷ！？」





「……あ？何だテメェ」

さんじゅうごわ→←さんじゅうさんわ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す