【ハイキュー】包帯少女のバレー部日和

いちわ ページ2

「おーいA、ドリンクくれーっ」



「……(コクッ」



どうも皆さん、こんにちは。




寺田Aと申します。





包帯を巻いているのは顔を見られたくないからです。




皆さん気にせず接してくれるのでとても嬉しいです。





バレー部のマネージャーをしているので、今はドリンクを配っています。




「Aー、こっちもくれー」




他のマネージャーさん、清水先輩と谷地さんと一緒にしています。




皆さんいい人です。とてもいい人達です。




「よーし、練習終わり!!早く片付けろよーっ」




「「ハイッッ!!」」



主将がそう言うと返事をして皆片付けに入ります。




早くしないと授業が始まってしまう。




「…ねェ、ちょっと」



と




同級生の月島君が話しかけてきました。




彼は意地悪な面もあるが、基本的には優しいので、私は好きです。




(ペラッ『何でしょう』



「…片付けちゃんとしてよね」




そう言ってネットをしまい、運ぶように促してきます。




私がそれを受け取ると別のネットを持って私の隣に並んでくれます。




…こういうところが優しいんですよね。




一緒に歩いて体育館倉庫までいくと月島君は先輩に捕まってしまいました。




「……つも…よ……ま」



「……ても…じゃ……すか」



なんだか長くなりそうですね、さきに片付けましょう。












キーンコーンカーンコーン


何とか授業には間に合いました。




やれやれと思い席に着くと、隣から「あッ」と声が聞こえてきました。




(ペラッ『どうかしましたか?』



「…!?おっ王子!?」




あれ、心なしか顔が赤くなっています。風邪でしょうか?




「じっ実は…教科書を忘れてしまって…きょうの授業で当たるのに……」



(ペラッ『貸しますよ』



「えっ?で、でも王子の分は…」



(ペラッ『大丈夫。この後友人に用があるのでその時に借りますから。





貴方にそれを使って欲しいんです』




「…はっはい…」




そして教科書を手渡しました。




しかし顔の赤みはひいていません。大丈夫かな…?




ー男子の会話ー

「うわ、カッコイイかよ」



「流石『包帯紳士』だな」




「本当にさー、俺アイツと結婚してえよ」




「絶対アイツ結婚式タキシードだぞ…」




「「みてえなソレ」」

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