怖い? ページ11
鈴村side
それは、とあるアニメの収録現場で起こった
_____________________
俺たち出演者はいつものようにアフレコをし、さっき撮った映像のチェック間は休憩をしていた
鈴村「...それにしてもこのアニメはいつも人が多いなぁ」
梶「そうですね。撮る時には大体この人数はいますもんね」
梶くんの言う通りアフレコの度にブースには十数名が入る
しかし、メインキャラはそこまで多くないこのアニメ
それもあってか、ブース内の大半は若手かそこまで名の通っていない声優である
『いくら雰囲気作りと言っても流石にガヤは別撮りでもいいと思うんだけどねぇ』
前野「マイクの本数的にもそうですよね」
鈴「お、Aがそう言うのは珍しいなぁ」
『私だって人間ですから自分の役に集中しないと失敗しちゃいますよ〜』
鈴「今度監督に相談してみるか」
前梶「それがいいですね」
前野と梶くんがそう言った後、スタッフから再開の声がかかりこの話は一旦終わった
________________________
そしてそれから数十分後
アフレコ現場は非常に緊迫した雰囲気となっていた
監督「...それじゃあもう一度このシーンから」
『【さっさとどいてくれる?貴方、邪魔なのよ】』
「【じゃ、邪魔ってなんだよ!?お前こそ何なんだ!!】」
監督「はいカット、○○君もうちょっと激高した感じで行けるかな?」
「...はい」
監督「じゃあもう一度...はいスタート」
その後も何度も同じシーンを繰り返したが、一向にOKが出ない
前「すみません、俺、このあとも別のアフレコがあるので失礼します」
鈴「おう。お疲れー」
既に撮り終わっていたが、俺たちのことを待っていた前野も別の現場に向かってしまった
梶「Aさん、大丈夫ですかね?水も飲んでいないはずですけど」
俺たちは一旦ブースから出て次のシーンまで待っているが、Aはあれから一度も出て来れていない
監督「うーん、先に別の所から撮ろうか。鈴村くん、梶くん入れる?」
監督に言われて、ブースに入る
その時にさっきから注意されている若手とすれ違うが、特に凹んだ様子もなかった
鈴「A、お疲れさんやな。大丈夫か?」
『...はい、大丈夫ですよ(ニコッ)』
あ、これは大丈夫じゃないやつや
梶「Aさん?目が笑ってないような...」
794人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和泉梓 - VSサメ可愛い (2020年6月19日 0時) (レス) id: 451b0d7f40 (このIDを非表示/違反報告)
明日翔(プロフ) - 初めまして!私も今年から大学生になりまして、作者様と同じ境遇でございます…。オンライン授業などが始まっておりますが、不十分な点ばかりで大変だと思います。お互いに頑張りましょう! (2020年5月19日 2時) (レス) id: 472cb6bdef (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初めまして!こちらの作品、なんども読み返すくらい大好きです!暑くなってきておりますし、どうか無理なきように…。これからも応援しております!! (2020年5月16日 8時) (レス) id: 541d7ae82b (このIDを非表示/違反報告)
奈津紀(プロフ) - 夜分遅くにすみません!なんで投票が何回も押せないのかってぐらい読んでて楽しかったです。大学生大変かも知れませんが、どうかお身体をご自愛くださいね。更新お疲れ様でした。 (2020年5月16日 3時) (レス) id: 05fc9e1e4f (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - え……。終わって欲しくない……。(つД`)ノ (2020年5月13日 22時) (レス) id: 267a177664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラララちゃんですよ〜 | 作成日時:2019年8月12日 16時