浅沼家の日常5

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浅沼side

Aの妊娠が発覚してからもうすぐ40週


もういつ産まれてもおかしくないほどだ


そわそわする俺に対して落ち着いた様子のA


すっかり母親の顔だ


『まだ陣痛も来てないんだから落ち着いて(笑)』


そう言ってお腹を撫でながら笑うA


浅「双子だとこんなに大きくなるんだな」


『こんなに大きいと歩くのも大変だわ。...でももうすぐそれも無くなるのね』


比較的つわりも軽かったAだが、何せ双子がお腹の中にいる


食べても食べても太らなかったのには驚いた


だが、2人も抱えているためかお腹の大きさは他の妊婦さんよりも大きく色々と大変そうだった


『初産で双子かぁ...』


浅「...不安か？」


『そりゃあ初めてのことだもの。でもね、それ以上に楽しみの方が勝ってる』


浅「そっか」


予定ではあと2週間ほどで産まれる


お袋たちのアドバイスで、いつでも病院に行けるようにしてはいるがそれでもその時がきたらちゃんと動けるかは分からない


『さあ、明日もお仕事でしょ？寝ましょう』


浅「そうだな」


そう言ってベッドに潜り込む


元々は仰向けで寝ていたAだが、お腹が大きくなるにつれて横向きに寝始めた


そしてそれを抱きしめる俺


こうやって寝ると体の変化がわかりやすくて実感することが多くある


それに護らなきゃ行けないっていう使命感も日に日に強くなっていく


『おやすみなさい』


浅「おやすみ〜。双子もおやすみ」


『さっきから動きが少なくなってるから双子ちゃんも寝る準備をしてるのかしらね』


浅「きっとお母さんを休ませてあげたいって思ってるんだよ。さすが俺達の子だな」


『(笑)』


笑いながらうとうとし始めるA


仕事は結構前に休んでいるが、やっぱり疲れるらしく最近は直ぐに寝るようになった


双子が産まれるとさらにハードな日常になる


仕事が始まるとその倍以上に


俺は男だから母親の大変さなんて聞く事でしか知ることが出来ない


でも頑張って俺達の子供を産もうとしているA


今は大変で不安なことばかりかもしれないけど、産まれたらその大変さを2人で分け合って行こうと思う


3時間おきに起きるつもりでいるし、なんなら授乳以外のことなら全部任せて欲しいぐらい(笑)


それぐらいやる気と希望に満ち溢れてる俺


だからA、心配することなんて何も無い


俺も、お袋も、お義父さんもお義母さんも義兄さん達もみんながついてるからな

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