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52 渋谷side
俺が目を覚ましたのは次の日の昼ごろだった。
星「すばるさん！」
横を見ると目を真っ赤にしたまおりがいた。
星「よかった………
死なないでよかった…………」
「過呼吸くらいで死んでたまるかよ笑」
星「本当に怖かった…………
すばるさんいなくなったら私はまた売られちゃうのかなって思ったから……」
「心配かけてごめんな。
あれ、メンバーは？」
星「みんな仕事に行った。
マネージャーさんがすばるさんの仕事休みにしてくれたって言ってたよ。
今いるのは私だけ。」
「そっか…………
なあ、まおり。
お前の両親ってどんな人だった？」
単純に知りたかった。
まおりの両親がどんな人か。
星「………お父様もお母様も優しかった。
家にいる時はいつも遊んでくれて……
ちょっと天然なところもあったけど…
面白くて一緒にいて楽しくて。
自慢の両親だった。」
「天然っていうのが意外。
しっかりしてるイメージが強い。」
星「クリスマスに家に入らないくらい大きなクリスマスツリー買ってきたり……
誕生日ケーキをお父様が作ってくれたんだけど砂糖と塩間違えて全然美味しくなかったり。
面白い人だった。」
…そんな人がなぜ子供を売ったんだろう。
想像してたのと違くて正直驚いた。
「そういえばこの後背中のこと聞きに実家行こうと思うんやけど……
まおりも一緒に行くか？」
星「私が行っていいの？」
「親に紹介しようかと思ったんだけど。」
星「………なんか彼女みたいだね。」
そう言って笑うまおりはとても可愛かった。
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作者名：まお | 作成日時：2017年12月11日 19時
