第二十章 桜蝶とはさくらてう ページ26
鬼灯side
今、この、目の前の此奴は何と言った?
自分が、Aさんを作っただと?
鬼「なぜですか。それならば、なぜあの人は自分の本性を知らないんですか?」
白「彼女が、自分で認めないだけさ。本当は覚えている。
でも、このまま暮らしたい。
みんなと一緒に暮らしたい。
…そんな思いがあって、無意識に、事実を忘れようとしてる。
今の彼女は、それだけ幸せなんだよ?」
鬼「そんな...」
白「お前もあのこも、知らずに生きていくほうが良かれと思って教えなかったんだけどねぇ」
鬼「…えぇ。知らない方がいいかもしれませんね。
しかし、一度は聞くと決めたことです。
続けてください。」
白「はいはい。
蝶は、僕と五道転輪王が作ったんだ。
500年以上前、東北の狐神がね、その姿を見た村人に殺されたんだ。
普通、神様って死なないでしょ?でもその年は、何故か神力が弱くなっていたんだ。
当人も、いきなり殺されるなんて、思ってなかったろう。
だから、後継者もいない。
人の上に立つことが嫌いだから、側近もいない。
しょうがなく、ボロボロの体から、魂を抜いて、体が治るまでの何千年を別の体で過ごしてもらうことにした。
蝶は、中ちゃんと同じく、元死体だよ。
一度、僵尸にして、そのあと狐神の魂を入れたんだ。
そしたら、僕らも思ってもみなかったんだけど…
なぜか百目になっちゃったんだよねぇ」
僵尸が百目になった?
そんなことって
白「あるんだねぇ。あるからAちゃんは存在している。
で、作った後気が付いたんだけど、これからこの子はどう生活していくのか。
…うんうん考えた結果、年齢を戻して見た目3歳から、育てることにしたんだ。」
鬼「本人の人格は影響しなかったんですか」
白「それがびっくり、死んだ時頭を打って、記憶も何も、残ってなかったんだ。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
37人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキメ - はなさん» 見てくださったんですか!ありがとうございます。 (2016年1月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 19044fb9c1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - この前はコメントありがとうございました!とっても面白いです、頑張ってください! (2016年1月18日 0時) (レス) id: 5205f6b094 (このIDを非表示/違反報告)
ユキメ - ま、これからも検討かな? (2016年1月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 19044fb9c1 (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - おぉ!私と同じなのですね!私もバットエンドは好きです! (2016年1月16日 18時) (レス) id: 3a0e8543cd (このIDを非表示/違反報告)
紅零(プロフ) - ユキメさん» あひょ(´・ω・`)オチねぇ…私的にさぁバッドエンドに終わるのが好きなんだよねぇ (2016年1月16日 18時) (レス) id: c3f9c948e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ