episode8 日記 ページ42
白side
白「んっ?」
今日X隊には何も任務がなかったはずなのに、寮には手紙が来ている。
『A国の西側の大きな倉庫に行くように。J国に攻め入ろうと計画している組織がいる。かなり古く錆びれているので気をつけて行って欲しい。』
という内容だった。
(緊急の任務…?)
そう思い俺は仲間に伝えた。
あれからすぐに基地を出た俺らは今、A国の倉庫の近くにいる。
紫「なんか気味悪いね」
青「ね〜…出そうだよね」
白「…えっ?」
赤「ほら〜優斗がびびるからやめてよそういうの」
青「ごめんごめんw」
緑「でも出そうだよね本当に」
紫「出たとしてもそれは何らかの能力だから大丈夫でしょ」
という作ちゃんの発言を聞いて少し安心した。
紫「じゃあ入るよ。作戦は大丈夫だよね?なるべく5人でまとまること。この任務の目標はここにいる組織の壊滅。見たところ、敵はそんなに多くない。でも油断はしないようにね。…いくよ」
その言葉を合図に俺らは一斉に倉庫へ入った。
(…あれ?)
入ってしばらくした時、俺は疑問を感じた。
それは4人も一緒のようだ。
赤「敵…いなくね?」
そう、この倉庫に入ってから1人にも遭遇してないのだ。
紫「監視カメラの映像をハッキングしちゃったから気づいてないとか?」
緑「いやいやそれはないでしょ!だってあの扉の音凄かったじゃん」
そう、気づいてはいるはずなのだ。
なのに…
青「やっぱ出たんじゃね?」
緑「うわっ!」
やっぱり出たのか?!と後ろを振り返ると…
「やぁこんにちはX隊…飛隊の皆さん。」
そこには1人の男が立っていて、もっさんとがりさんが空中で捕らえられていた。
赤「は?おい!何してんだよ!」
その姿を見て一気に戦闘態勢になる。
「まぁまぁ。そんな怒らないで。やはり獲物を捕らえるにはこれが一番ですね。」
紫「…これ?」
赤「どういうことだよ!」
「おや。そのままの意味ですよ。その白いイヤモニの彼がここまで連れてきてくれたんですから。」
は?待って。まじで意味がわからない。
俺が連れてきた?
どういうこと?
「ま、ここに来れば来た方法なんてどうでもいいんです。では、頂きますね」
男はそう言うと注射器を2人の首元に刺し、注射器に血液を溜めた。
「ふむ…まぁこれくらいでいいでしょう。では」
と言い、男は消えた。
本当に消えた。
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作者名:もか | 作成日時:2020年5月5日 16時