可愛い子にはなんとやら ページ46
まふまふside
自分の孫、つまりは王子を
魔王の元へ送ってもいいかと提案した王様
随分ぶっ飛んだ考えを持っているみたいだ
しかも理由がその王子様とやらが元気がないからだという……
獅子の落とし子じゃあるまいし……
「ダメかの？」
A「別にいいけど……孫いたんだ。息子すらいないと思ってた」
うらた「おい」
そらる「こら」
2人から一喝されたが
Aさんは気にとめていないようだ
服の中をガサゴソとして
筒状に巻かれた紙を出し
そしてそれをそのまま王様へ渡した
A「孫に持たせておいて。森に入る時に、それ出せば迎えの者を送るから」
安全に私の城まで来れるよ！というAさん
そんなものがあるのか……
確かにあの森は襲いかかってくる魔物が多かった
だけどこれがあるならば心配ないはずだ
王様も流石に獅子ではなかったようで
助かるよ、といい受け取った
A「言っておくけど、私はソレを王子の印と見る。持ってくるのを忘れた、あるいはなくした、なんて場合、腕の一本や二本なくなるのを覚悟してもらうからな」
「釘を刺さんでも大丈夫だよ。抜けてるとこはあるがなくしものはしない奴じゃ」
A「そうかい。それならいいんだ。それじゃあ私たちはこれで」
坂田「うん？帰るん？」
うらた「俺らマジで食事に呼ばれただけかよ」
そらる「美味しいもの食べれたから俺は満足」
まふまふ「そらるさん、食べ過ぎですよ」
Aさんが話してる間もずっと食べてたじゃん
そんなに大食いキャラじゃないじゃん
もう……
そらるさんが最後の一口を頬張ったのを見て
Aさんが立ち上がる
倣うように僕たちも立ち上がった
A「じゃあ、あの件。忘れないでね」
「わかっておるよ。心配するでない」
A「フッ……それじゃあ」
それだけ言うと扉へと歩き出したAさん
僕らが来る前になにか約束をしたみたいだな
あの笑い方はロクなことじゃないんだろう
深く突っ込まないでおく
Aさんは時々冷めたことを言ったり
残忍なことをしようとするときがある
ほんとに時々ね
そらるさんやうらたさんに怒られると直ぐに引っ込むし……
冗談で言ってる時もあるんだろうけど
不意に淡白な声が聞こえると
彼女が魔王なのだと嫌でも感じてしまう
そう思うことが間違いだってのはわかってるんだけどね……
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彼方 - おぉ！楽しみ！一人でにやにやしてます！続き待ってます！ (2019年2月16日 12時) (
レス) id: 3fc9d1af8f (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - アリスさん» ありがとうございます！咄嗟の場合そうしたほうが運びやすいかなと思った結果ですw (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 彼方さん» プリンはまだ出てきてない方のものだったりします。まだ先になりそうです！ (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 露都という名のこの作品のファンさん» ありがとうございます！楽しんで貰えるように頑張っていきたいと思います！優しく見守ってください…… (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - この作品面白くて大好きです。急なうらさかの腐展開とプリンの流れは笑いました。更新頑張ってください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 98588e4c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月7日 15時
