内緒話は慎重に ページ43
そらるside
A「ひ、1人で寝れないの!」
うらた「は?」
坂田「え?」
そらる「ん?」
うらた「聞き間違えたかも。もう一回言って」
A「言わない!!ぜっったい言わない!!」
恥ずかしい、と顔を覆うA
質問したところ帰ってきたのがその答えだった
1人で寝れないからまふまふに抱きついていたのだと
まふまふが赤かったのは
向かい合って寝ていたかららしい
どうやら寝たときは背を向け抱きつかれていたのだと
どっちも子供というか純粋というか……
坂田「普段はどうしてん?お父さんと寝てるん?」
A「はぁ?!そんなわけないじゃん!!犬と寝てんのよ!!」
坂田「い、犬?それって道案内してるって……」
A「そうだけど?」
そらる「まふまふは犬の代わりだったの?」
そう聞くと不思議そうな顔をして頷くA
これは笑うしかない
.
.
.
食堂に移動してきた俺ら
他の宿泊者もいるから賑やかだ
いろんな話が聞こえてくる
今年の食料は美味いだの
役人たちは働き者だの
闇取引をしていた建物がそこだけ倒壊していただの
昨夜、夜中に異形のものが徘徊してただの
同じく昨夜空に亀裂が入り闇が入ってきただの
いろいろ
どうやら普段とは違うことらしく
物好きな住人が嬉々として話していた
昨夜のことの話がする度
まふまふが気まずそうにAを見るから
それとなくAに聞いてみたら……
A「………しらん」
だそうだ。
わかりやすく視線をそらしていうもんだから
思わずフッと笑いが溢れてしまった
うらた「頑なに魔物って言わないよな……異形のものって……」
坂田「………まぁ、大半はもういないものと思ってるからね。うらたさんのことだって変わった人間くらいの認識なんやない?」
うらた「そんなもんか……」
実際俺らがいた町でも
うらたくんは変な人間扱いだった
坂田が魔物って言わなかったら俺らも知らなかっただろう
王都でも知らない人は知らないんだ
あの男が言った通りならば
魔物を買っているのは貴族など
だとするとただの住人は知る由もない
「なぁ聞いたか?建物の倒壊も異形のものが溢れたのも、マオウって奴の仕業らしいぜ」
後ろから聞こえた声
どうやら連れの奴と内緒話をしているようだが
丸聞こえだ
どうやらひっそりとそういう噂もあるらしい
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
シェアハウス男子しかいないなんて聞いてないっ!!【すとぷり】
【歌い手】さかたんの妹(偽)になっちゃってどうしよう 2
もっと見る
「歌い手」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方 - おぉ!楽しみ!一人でにやにやしてます!続き待ってます! (2019年2月16日 12時) (レス) id: 3fc9d1af8f (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - アリスさん» ありがとうございます!咄嗟の場合そうしたほうが運びやすいかなと思った結果ですw (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 彼方さん» プリンはまだ出てきてない方のものだったりします。まだ先になりそうです! (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 露都という名のこの作品のファンさん» ありがとうございます!楽しんで貰えるように頑張っていきたいと思います!優しく見守ってください…… (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - この作品面白くて大好きです。急なうらさかの腐展開とプリンの流れは笑いました。更新頑張ってください! (2019年2月15日 6時) (レス) id: 98588e4c35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年2月7日 15時