過去から現在 ページ28
うらたぬきside
Aの頼みだったとしても
わざわざ俺のところまで持ってきてくれたのか
そう思うと変に警戒してるのがバカらしく思えた
うらた「これにするよ。ありがとう」
素直に感謝を伝えてみたが
スパイダーはピクリとも動かない
まだ何かあるのだろうか
そう思って待っているとスパイダーはゆっくりと口を開いた
「どうしてニンゲンといるのですか」
うらた「……仲間、だから」
「憎くないのですか。獣人であるだけで疎まれて……」
うらた「あぁ……憎いとは思わない。確かに疑心暗鬼になってた頃もあったけど……みんながみんなそうじゃないって知ったから」
坂田と会って、そらるさんやまふまふと会って。
俺が見てきたのは一部の人なんだって思えたから
「……そう……そうですね。あなたは私たちとは違う。長く生きていたとしても平和に暮らした。ニンゲンに仲間を殺された私たちとは違う」
うらた「え……？」
「……。忠告です。全ての魔物が友好的とは限りません。条約があるとはいえ、ニンゲンを襲う魔物がいるのは確かです。現に、私の仲間も過去の当てつけとばかりに、森に迷い込んだ者を食べています。……どうか気を抜かずに」
それだけ言うとスパイダーは行ってしまった
人間と魔物が対立していたっていうのは
前に坂田から聞いた
だけど想像ができないから考えてこなかった
でも実際に今、こうして現実を聞くと
生半可なものじゃなかったのだと痛感した
そう考えると
俺の親父とお袋は変わり者だったのだ
お袋に惚れた親父も
魔物と結婚したお袋も
でも、だから
俺の家は人の来ない町はずれにあるんだ……
不思議に思っていたが合点がいった
森での失踪者の件についてもだ
失踪者は毎年たくさんいる
迷いやすいからだと言われてきたけど
食べられてたんだ……
坂田「あ！いたいた！もう探したんよ！」
うらた「……坂田」
坂田「うん？ってどうしたん？！うらさん？！顔真っ青やん！！」
坂田は慌ててそう言うと
俺を持ち上げてみんなのところへ向かった
わからなくもないけど、横抱きはやめろ。
いや、まじで。
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彼方 - おぉ！楽しみ！一人でにやにやしてます！続き待ってます！ (2019年2月16日 12時) (
レス) id: 3fc9d1af8f (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - アリスさん» ありがとうございます！咄嗟の場合そうしたほうが運びやすいかなと思った結果ですw (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 彼方さん» プリンはまだ出てきてない方のものだったりします。まだ先になりそうです！ (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 露都という名のこの作品のファンさん» ありがとうございます！楽しんで貰えるように頑張っていきたいと思います！優しく見守ってください…… (2019年2月15日 23時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - この作品面白くて大好きです。急なうらさかの腐展開とプリンの流れは笑いました。更新頑張ってください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 98588e4c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月7日 15時
