赤ワイン…

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kazuma side









店長の事情で早くに閉めた店。
なんか、奥さんが事故に遭ったとか、、

暇を持て余した俺は
寄り道するために公園に向かう。
いつもぼーっと座るベンチは
涼しい風が頬を掠め、気持ちが良い。



｢先客か、？｣

ベンチの後ろまで来ると、端から
高校生のカバンの紐が見えた。

｢寝てんのか。｣

特に何も考えず、ベンチを使用する人の顔を
覗いた。


｢Aちゃん？！｣

「…ん、、…あれ、川村さん」

びっくりした、
倒れてるのかと思った。
寝てただけならまだいいか。

｢何しとるん。家帰らへんのか。｣

「…あ、へへ、、帰る気力なくて…」

苦笑いをしながら頭を控えめに掻くAちゃん。

｢なんかあったんか。｣
｢俺でええなら、話聞くけど｣

座り直した彼女の右隣に座る。

「友達のお母さんが亡くなっちゃって…」
「私、母がいなくて友達のお母さんに面倒見てもらってました。それもあり、ショックで。」

｢…そうか、｣

「それに、その友達よりも悲しんじゃって、」
「なんかモヤモヤするって言うか、、」

俺は高校生時代、ある程度の成績を持っていた

けど、こんな時の答えだけは見つからない。
どう声をかければいいんだろう。

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