赤ワイン…

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「え、このスイーツ可愛い。」

私の好みがどうだとか言っていたのに
1番楽しんでいるのは青山さん。
川村さんは、そんな青山さんを見ながらブラックコーヒーを飲んでいる。

私はと言うと、紫芋のモンブランを写真に収めている。

「成瀬さん、写真好きなん？」

｢好きですよ。撮るのも見るのも。｣

「そうなんや。それで高そうなカメラもっとんか。」

そう言うと、川村さんは私の首に掛かったカメラを指差した。

｢バイトで頑張って貯めました。｣

「バイトって楽しいん？」

｢環境にもよると思いますよ。ただ、私は楽しませてもらってます。｣

1人はしゃぐ青山さんとは、全然違う空気感が流れる。



「なにしてんの？スイーツ食べよ！」

1人ではしゃいでいた青山さんが私たちの方へと話しかける。

「陸さん、ちょっと声抑えましょうよ。」
｢そうですよ。公共の場ですし。｣

「なんかごめん。」

シュン、という効果音が聞こえそうなくらいな落ち込み具合に笑いが込上げる。



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｢楽しかったです。ありがとうございました！｣


午後10時、あの後スイーツも食べずに色々話していた私達は、時間を見ていなかった。

「送ろっか？」
｢友達呼んでるので大丈夫です｣

じゃあバイバイ、と言われ後ろをむくと、
腕を引っ張られる。

｢川村さん？｣

「連絡先。」

｢えぇ、、｣

「嫌なんか。」

違います！、そう言おうとしたら

「まぁええよ。陸さんから連絡先貰っとくで。既読スルーも未読スルーもすんなよ。じゃ。」

最後の最後まで嵐のようだった、

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