トイレの花子さん 五 ページ7
はい、と出されたのはボロボロのハウツー本。
A/寧々「...」
花子 「まーまー。わかってると思うけど...怪異の力を借りるには、相応の代償を支払ってもらう。 人智を越える力を欲すれば、それだけ代償も重くなるんだ。だからこれぐらいが安全なのさ。」
A(そういう事か。これもある意味気遣いなのかもしれない。意外と優しい...ちょっと感心した。)
寧々 「でも...それでもって言ったら...?」
花子 「それは...俺道具持ってないから無理。」
寧々 「ええーっ」
前言撤回だ。道具持ってなかっただけだなんて...。さっきの感心を返して欲しい。
その後は時間も時間だったので、願いを叶える作戦だけ考えて解散した。
私は自転車通学だから、寧々ちゃんと別れて駐輪場へ向かった。駐輪場からは旧校舎が見えて、三階の女子トイレには窓に腰掛けた花子さんの背中が見えた。ヘルメットを被りながらその背中を見つめていると、花子さんが振り返って目が合った。すると手を振ってきたので、手をふりかえして帰った。
私は自転車をこぎながら今日あった出来事を、ずっとふりかえっていた。
その日の夜は、興奮してなかなか眠れなかった。
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らなのMonO(プロフ) - 剣道部!?私も剣道部でして!wwえ!すっげ! (2018年12月29日 19時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - ずっと前から花子くんの漫画気になってましたけど、今日読んで見たらどハマりしてww漫画買っちゃいましたww有名そうだし夢小説とかないかなと思ったらここにめっちゃ面白い小説があって、作ってくださってあざます!これからも頑張ってくださいね! (2018年12月29日 19時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム - ですよね。なのでなかなか気付きませんでした。 (2018年4月23日 16時) (レス) id: 12faa16600 (このIDを非表示/違反報告)
文 - 設定キーワードのところが自縛少年花子くんになってる (2018年4月22日 20時) (レス) id: cdc454599d (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム - 題名のところですよね。地縛であってました。お二人様のお陰で気付くことができました。ありがとうございました。 (2018年4月22日 20時) (レス) id: 12faa16600 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:消しゴム | 作成日時:2018年3月26日 12時