最重要参考人 4【赤井】

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赤井side




シェリーと共にリビングに入ってきたAは来た時よりも生き生きとしていた。



「もういいのか」



あ「久しぶりに会えて嬉しかったわ」



シェリーに一方的にハグした後、立ち上がった。



あ「私、これから行くところがあるの」



「送ろうか」



あ「大丈夫。迎えが来るわ」



こちらに鋭い視線を投げかけると小学生2人に手を振った。



あの様子から見るとこれからAが行くのは組織の所だろう。



腕を引きたくなるが何とか抑え、玄関まで見送った。



コ「ねぇ赤井さん。イツキさんって綺麗になったよね」



リビングに戻れば、コーヒーをすすりながら聞かれた。



「元からだろ」



シェ「さらっと惚気ないでちょうだい」



コ「最近どうなの？」



「アプローチはかけてるんだが、交わされてしまってね」



シェ「せいぜい粘る事ね」



こちらを見下すように鼻で笑って、小学生らしからぬ表情を浮かべた。



シェ「ロゼの時のAさんは一筋縄ではいかない高嶺の花かもしれないけど…もしかしたら偽りだったらして？」



「偽り？」



コ「どういうことだよ灰原」



シェ「だから！…もっと違う方法で試してみればってことよ」



それだけ言うと別室へと入っていった。



コ「Aさんってクールだけど灰原の言う通り、素面の時は違うのかもね」



「試す価値はありそうだな」



コ「程々にね」

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