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then ページ29

背中に腕が回され、フワリと身体が浮いた感覚で失いそうな意識を何とか保つ。



見上げると見慣れてしまった銀髪の男だった。



私は幻覚を見ているのかしら。



最後に見るのがこの男の顔なんて随分皮肉な運命ね。



「…ジン?」



ジ「喋るな」



所々焼け焦げている黒のコートと傷のついた白い頬からは赤い血筋が伝っている。



彼は私を片手で抱えたまま、瓦礫に向けておもむろに銃口を向けた。



何度も何度も同じ場所に銃弾を撃ち込むと大きな音を立てて崩れ落ちた瓦礫の奥に見えた出口。



そこから勢いよく風が入り込み、炎の勢いは増し、私達のいる空間全体に火の粉が舞い上がった。



ジ「掴まってろ」



ジンは私を強く抱え直すと外に身を投げた。



彼の首に腕を巻き付け、これから身に降りかかるであろう衝撃に耐えた。

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(プロフ) - りんりんさん» コメントありがとうございます!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです笑 (2020年6月29日 18時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - お話読ませていただいています!とても面白いです。応援しています! (2020年6月29日 18時) (レス) id: b99d983c73 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 休校さん» コメントありがとうございます!本当に励みになります! (2020年6月28日 13時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
休校 - 一話から読ませていただきました!設定から何から、すごく好きです笑 応援しております!更新頑張ってください (2020年6月27日 13時) (レス) id: e4ab2b5df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月22日 11時

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