最重要参考人 4 【降谷】

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あなたside




電話に出るとすぐに降谷さんの怒鳴り声が耳に入る。



「もう外に出た？」



なるべく感情が表に出ないように穏やかな声で話しかける。



降「お前に嵌められてな」



明らかに苛立っている降谷さんの声を聞くとどうしようもないやるせなさに胸が苦しくなる。



「そこに幹部の誰かいるなら聞いたと思うけど…私はもう助からない。だから最後のお願い聞いて」



降「いい加減にしろ」



「…このままだとそこにいるみんな爆発に巻き込まれるから犠牲者を少なくするために逃げてって言いたい所なんだけどあと3分しかないの」



降「おい！お前まさか…」



「ごめんね」



降「どこにいるんだ。まだ3分もあるだろ」



「無理よ、あなたはこの国最後の砦。1人の女に慈悲をかけて部下を皆殺しにするの？」



最後の最後まで可愛げのない女でごめんね。



突き放すようなこと言って、あなたにまた負担をかけて。



彼は責任感の塊だから部下を犠牲にはできない。



それに彼はこの国のために動く身だから。



「…だから最後に私のお願いを聞いて」



これが私が組織壊滅のために出来る最後の協力。



ごめん、スコッチ。



あなたのお願いを叶えられなかった。

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