最重要参考人 4 【降谷】

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ベルモットside



メールを知らせるバイブが私たち組織全員のポケットから鳴り響き、お互いに何事かと目を配らせる。



隣にいたジンが私にメールを見るように促す。



それのメールはラムから組織全員に一斉送信されたものだった。



"ロゼを捕らえろ警察にリークしている"



たったそれだけの文章を読むことだけなのにスマホを持つ手が震え、言葉が出ない。



ジ「…おい」



ジンの苛立つ声に我に返り、私の少し後ろに佇むロゼを見る。



私と目が合うと事態を察したのか一歩後ろに下がり、二階の窓から身体を投げ出した。



突然のことにその場が騒然となる。



ジンが私のスマホを勢いよく奪うと目を見開いた。



そのまま辺りを見回し、低いがよく通る声で冷徹な指示を飛ばした。



「公安が来る。皆殺しにしろ」



一斉に全員が動き出す中、私は呆然と立ち竦むことしかできたかった。



自分が見たものが信じられなかった。



あの子は私が…。



ジ「ロゼが逃げた」



「あの子はっ…いつから」



ジ「さぁな、必ず見つけ出せ」



それだけ言い残すとウォッカと共に研究所の奥へと向かっていった。

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