最重要参考人 4 【降谷】

156 ページ11

風見side



降谷さんの指示により正式な日時が決定した。



作戦決行の決め手となったのはロゼから渡された組織内の内部情報だった。



降谷さん、赤井さんが潜入した組織と国際指名手配されていた麻薬組織が取引をする日にちを決行日として決めた。



今回の作戦は前代未聞となる巨大組織を一括検挙しようというものだった。



無謀な作戦のように聞こえるが捜査官たちの士気は高まっていた。



その理由は降谷さんが現場に出るということとスナイパーとして右に出るものはいないとされる赤井さんがいるからだろう。



うちの上司と暇があれば火花を散らしているが。



降「風見」



降谷さんに呼ばれ、デスクに行けば積み上がった書類から目を離さないまま話し出した。



降「配置についてだが」



「私は最前線で突入します」



降「あぁ頼む」



「降谷さんは当日…」



降「俺も現場の最前線だ。全て任せるわけにはいかないからな」



珍しく笑った降谷さんは遠くにいる赤井さんに目を移した。



降「俺に何かあってもアイツがいる」



「私たちのリーダーは降谷さんだけです。いなくなられては困ります」



降「嬉しいワガママだな」



「降谷さんも赤井さんもこの国に必要な方々ですから」

157→←155

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す