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風見side



降谷さんが怪我を負いながも生還した先日の麻薬組織の取締りの責任を重役が問い、殺伐とした空気が流れる会議室に沈黙が続いた。



重「この国の最後の砦だぞ」



降「申し訳ありませんでした」



重「お前らが捕えなければ誰がこの国を守るんだ」



会議室を出ていく重鎮の1人が降谷さんの肩に手を置く。



重「…降谷、深入りするなと言ったはずだぞ」



私にはなんの事だかわからなかったが降谷さんが唇を噛み締めるのが見えた。



降「申し訳ありません…ですがその命令に従う事は出来ません」



重「私情を挟むなと言っているんだ」



降「アイツを世に放ったのは私達の責任です。最後まで見届けるべきだと思います」



降谷さんの言うアイツとはきっとあの女。



積み重なる資料を崩しながら、時間を見つけてはあの女を調べていた降谷さんはロゼに囚われてしまったとばかり思っていたが…そうでもないらしい。



降「悪の根源から断ち切るまで追い続けます」



咎めた重鎮も降谷さんの言葉を聞くと口角を上げた。



重「俺が上手く回してやるからお前はやりたいようにやれ。全く手のかかる教え子だな」



降「ありがとうございます…教官」



降谷さんの肩に手をかけると私にも笑いかけ、その方は出て行った。



降「もう一度作戦を練り直すぞ」



2人取り残された会議室に殺伐とした空気は嘘のように無くなっていた。

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(プロフ) - りんりんさん» コメントありがとうございます!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです笑 (2020年6月29日 18時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - お話読ませていただいています!とても面白いです。応援しています! (2020年6月29日 18時) (レス) id: b99d983c73 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 休校さん» コメントありがとうございます!本当に励みになります! (2020年6月28日 13時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
休校 - 一話から読ませていただきました!設定から何から、すごく好きです笑 応援しております!更新頑張ってください (2020年6月27日 13時) (レス) id: e4ab2b5df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月22日 11時

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