最重要参考人 3

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風見side




重厚なはずの扉を開けて駆け込んできたのは上司と麻薬組織取り押さえの任務に行ったはずの部下達。




額には汗を浮かばせ、肩で息をしている。




公安の中でも精鋭を揃えて向かったはずなのにトラブルか？




見渡す中に降谷さんがいないことに気がついた。




「どうしたんだ。何があった」



部「っ…降谷さんの潜入してる組織の奴らとっ…取引の前に鉢合わせして…っ」



途切れ途切れになりながらも状況説明する部下。



「それで降谷さんはどうしたんだ」



部「俺たちに退却の合図を出して残られました」



まずい。



降谷さんの潜入する組織に身元がバレれば、一瞬で殺される。



そこまで考えるともうひとつの違和感に気がついた。



「あの女…降谷さんが連れていた女はどうした」



部「降谷さんを突き飛ばして身代わりに…後のことは分かりません」

部「組織のメンバーに精通しているようでした」




精通しているもの何もメンバーの中核だからな。



部下にロゼの事情を説明できないのがもどかしい。



降谷さんのことだ。



こんな所で死ぬ男ではない。



…どうかご無事で。

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