最重要参考人 3

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降谷side



あれから赤井にもAから連絡は無い。



監視カメラの様子からも米花町に姿を現した様子もない。



風見も引き続きデータベースを調べてくれているが新しい情報も全く無い。



そんな時、舞い込んできた情報にAのことなど一瞬で忘れ去った。



組織の幹部キュラソーがNOCリストを奪いに来る。



極秘情報として公安に流されたそれは俺の運命を大きく揺さぶるものだ。



風「降谷さん…」



近くにいた風見が呟く声が嫌に響く会議室。



「当日は俺も現場にいく。気を引き締めろ」



部下達に当日の配置を指示すると共にこれから先、自分自身に待ち受けているであろう制裁を覚悟した。



それに、まさかこの日本警察の内部で組織の幹部に接触することになるなんてな。



最重要参考人であった幹部ロゼもとい、Aが外に放たれている今、公安が求める新しい参考人を現場で逮捕できるなら思ってもない幸運だ。



キュラソーと組織内で接触した事はないがデータは頭に叩き込んである。



組織随一の瞬間記憶能力者の異名を持つキュラソー。



データのコピーよりも先に覚えて、俺の名前もあるNOCリストを組織に流してしまうだろう。

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