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ベルモットside
あれからずっとホテル暮らしのロゼのもとに手土産を持って行く。
ドアバルを鳴らし、しばらくしてからドアの隙間から見えたロゼは薄着で髪もおろしていた。
「私よ、ロゼ」
用心用の変装を解き、持ってきたワインをロゼに渡した。
あ「ありがとう。でもいいの?これ結構良いやつでしょう?」
「あら、私にお金の心配?」
あ「大女優様は持て余してるか」
揶揄うように言いながら私の渡したワインをグラスに注ぐ。
「そう言えばなんだけど、一応あなたの耳にも入れとくわね。ジンがあなたに異常に執着している理由をバーボンが知りたがっているわ」
あ「バーボンが?」
「あなたとジンの小競り合いを見たらそう思うのが普通よ」
あ「小競り合いって何よ」
私の冗談を払い除けながら、困ったように微笑んだ。
「あの好奇心は彼を危険に誘うわ」
あ「それは同感」
「しばらくあなたもバーボンも公には動けないわね」
あ「私達は元から影の存在じゃない」
多感な時期を組織で過ごし、誰よりも訓練を受けてきたロゼ。
長い時間を彼女と過ごした私だからこそ勘付いた。
運が悪ければ組織に抹消されてしまうとしても子猫を外で遊ばせるのも私の役目。
.
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「あなたが望むならだけど…会わせてあげるわよ。
彼に…連絡も取れていないでしょ?」
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美(プロフ) - ママさん» 毎日更新を目指して頑張ります!もう少しで赤井さん出るので楽しみにしていてください! (2020年6月11日 22時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
ママ(プロフ) - いつも更新を楽しみに、拝見させて頂いてます!!赤井さん落ちのストーリーが読みたいです!よろしくお願いします!更新、頑張って下さい! (2020年6月11日 18時) (レス) id: e869675b46 (このIDを非表示/違反報告)
美(プロフ) - 翡翠さん» そう言って頂けると励みになります、ありがとうございます!もう少しすると赤井さんとの濃厚な絡みあるので楽しみにしてて下さい笑 (2020年6月11日 1時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - この小説の大ファンです。私は絶対赤井落ちがいいです。どうかよろしくお願いいたします。 (2020年6月10日 20時) (レス) id: a0d86178a1 (このIDを非表示/違反報告)
美(プロフ) - 瑠佳さん» コメントありがとうございます! (2020年6月10日 11時) (レス) id: b00250d0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美 x他1人 | 作成日時:2020年6月10日 0時