最重要参考人 3

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降谷side



珍しく赤井に呼び出され、指定されたバーにいた。



席につくなり、赤井が話を切り出した。



赤「これが彼女の正体だ」



赤井がカウンターに置いたのは1枚のコピー用紙だった。



そこには俺たち公安が調べた神崎Aという本名の隣に並べられた初めて見る文字の列。



そこにはアメリカで起きた日本人夫婦殺人事件という文字。



「行方不明…？」



赤「あぁ。こんなに大きく出ているのに現地警察に捜索届も出されていなかった」



「…まさかこれは組織の仕業ということか？」



なぜ彼女が組織にいるのかは疑問だが、両親殺害後に組織に連れてこられたというのが妥当だ。



これで彼女がCIAという俺たちの希望でもあった推測は断ち切られた。



しかし、その確認を取る方法はこちらはない。



赤「君はどうやって彼女に会っていたんだ」



つい最近彼女と会った事を話した。



もちろん俺がジンに絞られた話と組織とAの会話も含めて。



「でも今は電話も繋がらない」



Aの隠す素性まであと一歩の所まで来たのにまた振り出しに戻っていく。

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