『jarujarutower』 (ページ33)

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～あなたside～

南くんが背中を押してくれたおかげでなんとか土森くんに答えを出せそうだった。怖がってないで、ちゃんと向き合おう。

鼻緒のところが食い込んで一歩一歩進むたびに痛かった。だんだん痛みも忘れて熱くなってきた。

土手にやっぱり土森くんはいた。黙って座り込んでいる。息を吸い込み、声をかける。

「土森くん」

土「…A」

恐る恐るこちらを向いた顔を見ると、目を腫らしていた。暗くても充分確認できる。

「ごめんなさい」

土森くんはすっと立ち上がる。一筋、右頬を涙が伝った。それでも微笑んで、

「ありがとう」

と言った。何がありがとうなのか理解できなかった。でも悪い気持ちはしなかった。答えを出せたから。

～土森side～

結論から、Aの出した答えはNoだった。それでも俺は嬉しかった。初めて終わった。しっかり終わった。今までのような中途半端じゃなかった。

俺の気持ちを受け止めてくれたという事実だけでお腹いっぱいだ。

失恋に終わったけど、前より心は晴れ晴れした気がする。

～根岸side～

しばらくして戻ってきた土森とAにはなんか変な空気が流れていて奇妙な感じがした。何があったんか、だあれも教えてくれへん。なんやねん。

いじけて地面と睨めっこしていると、だれかの下駄を履いた足が視界に入った。鼻緒んとこが真っ赤になっている。誰やと思ったらAやった。

「なあA、足大丈夫？」

A「あ、これ？あ、うん大丈夫！ありがとう」

「痛いやろ、俺たぶん絆創膏持っててん」

鞄の中をまさぐって絆創膏を取り出すとキャラクターもんのやつやった。だっさいなあ…こんなんあげたら逆に嫌われそう…てかなんでこんなん入ってるん？小さい頃からこの鞄やから？？

A「あ、可愛い。これ爆ニャンだ」

「あ、いやあんま見んとってえ！爆ニャン好きならあげるけど」

A「私好きだよ。もらっていい？」

「うん」

A「ありがとう」

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なんであんなに爆ハリって画質悪いん？無断転載感溢れてるよ？ほんでなんで後藤は爆ハリいじり嫌そうなん？もうなんかよくわからんね定期的