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〜土森side〜

奥へ奥へと進み、少し離れた土手の方に連れ出した。
足がもつれて転びそうになる彼女をすっと支える。

A「...ありがとう」


何か言いたげに目を伏せるAの顔をこちらに向かせた。


A「なん、で」


「二人きりにならなあかん理由が、あんねん」


黙りこくって下を向いている。目が泳いでいた。


「なあ、聞いて」


気持ちを落ち着かせる。背中を押してくれる奴がいてくれて、動かんわけにはいかへんから。俺はずっと逃げてた。まだ怖い、言えるかな。


「...お前のこと」

「好き」


〜南side〜

根「なあ、ほんま土森とAどこ行ったんやろ」


「フィ...フィイ」


小野寺は今にも泣きそうな表情で浴衣の袖を握っていた。友だちのことが心配なんやろう。

無性に喉が渇く。自動販売機を探してくると伝えて、少し離れたところへ出た。携帯はあるから大丈夫だ。

すると、向こう側からAちゃんが息を切らしながら走ってくるのが見えた。


「フィ〜!!」


A「あ...南くん」


「フィイフィッガッ何すんねん」


A「南くん何喋ってるかわかんないから、はい、これ。」


渡されたのは鈴カステラの紙袋。そういや買ってたな。
甘くて美味しい。でも口の中の水分ぜんぶ持ってかれる。


「どしたん、土森は?」


A「それがね...」


土森に想いを告げられた。どうしていいかが分からなくて、結局逃げてしまったと。


「アホやん...」


A「え?いや、まあ、そうかな...」


「絶対、土森傷ついてんで。今からでもええ、ちゃんと返事しに行きや。てか行け。」


おろおろしている頼りない背中をどんと押してやる。コケかけたものの、何とか反対側へと走っていった。


「ちゃんとやれよ〜!!フィイフィ〜!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜パンパパン、パン
祭りのパンパンパン

パンパパン、パン
祭りのパンパンパン

ポップコーン、祭り、祭りのリズム


好きコント
「ダンスレッスン邪魔男な奴」

(ガッコから配布されたパソの方から語りかけています…しばらく更新までお待ちください…てかこれ学校にばれねえよな…? ばれたら終わるのは明確。定期的?

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飛燕 - 読ませていただきました!関東子の話すごく面白いし根岸くんの話もキュンキュンする場面が多くてシチュエーション想像しただけでもうたまらないです…!!!ぜひとも続き読んでみたいです! (2021年9月9日 7時) (レス) id: 96bccf4e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月10日 0時

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