『jarujarutower』 (ページ20)

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～根岸side～
さっきの発言といい、今まで見てきた行動といい、Aは男が苦手なんやなあって察した。

でも、俺には心開いてくれてる感じがするんがこそばゆい。Aはけっこうおもろくて、一緒におったら楽しかった。

A「南くん、遅くない？どうしたの？」

言われてみればそうや。プールを見渡したがいなかった。
「ちょっと俺、更衣室見てくるわ」

A「うん！」

足が焦げるんやないかと思うほど床が熱いので、思わず変な走り方になってしまう。Aに笑われそう。

階段を下り、１階男子更衣室のドアを開けた。やっぱり南はいた。こちらに背中を向け、うずくまっている。

「南？なんしてんの？はよ来てや」

南「ﾌｨｲｨｲ!!!ｾﾞｯﾀｲｺﾛｽ!ｾﾞｯﾀｲｺﾛｽ～～!!」

「もうええてそれ。俺南怖ないから、言うとくけど。そもそも、なんしとったか知らんし。なんしててん」

南「♪✤✤/#♬.」

「もう…ゆっくり喋ってや」

南「♬__♪・ｷ」

「なに？」

南「ｹﾇｷｲｳﾃﾝﾉ!」

「毛抜き？！はあ？じゃあお前ゴリラの毛全部抜けいうんか？はよこい」

俺が羽織ってたバスタオルを投げると、手早く南は腰に巻いた。上半身の毛はラッシュガードでなんとかなるが、下半身はどうにもならないから。

南はふてくされながら後をついてきた。

～あなたside～
「あ、きたきtって何その格好？！？」
南くんが帰ってきたと思ったら腰に根岸くんが羽織っていたタオルを巻いていた。ん～～なんで？？

根「ごめん遅なって。いやな？南はフラダンス好っきゃねん。な～南？」

南「ﾌｨｲ?」

根「ま、まあとりあえず…な！ちょっと入っとく？プール」

「そうだね！」

プールの水は入れてからしばらく経っているせいか少しぬるかった。

でも肩まで浸かるとやはり冷える。ここでキャッキャと叫ぶのが夏の風物詩…まであるな。

澪「A！今日は泳ぐの？」

事情を知っている澪ちゃんが近寄ってくる。
「う…ん！歩く！」

澪「ははっ、そっか。私も歩こっかな」

早く早くと、私の手を取り先々進んでいく。こう歩いていると、うずまきを思い出す。

そうして歩いてると、土森くんが泳いで進んできた。

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「うずまき」、やったことあります？
主はあれが大嫌いでした。

怖すぎ。なんか引きずられそうやし、人がどんどん来るしで、壁にへばりついてた思い出がありますね。笑