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231話 ページ49

上原「………いや。」






上原はモノクマに向き直った。






上原「…私は平気だ。全然」






嘘だ、平気なはずがない。
体も声もガタガタ震えているし顔色は依然青い。
だけどその目は






牧「…上原?」






モノクマ「そ…そんな子鹿みたいに震えて
見え透いた痩せ我慢されても怖くありましぇーん!」






上原「あぁ、わかっている。
こんなもの一時の痩せ我慢だ。

…辛くないと言えば嘘だ、納得出来ない。
本当に逃げてもいいなら終わらせてしまいたい。



…だがっ……!
1人で戦っていた彼女にこれ以上呆れられては
いけないんだっ………」







モノクマ「ぇえっ……ええ!?
何その素直なのか素直じゃないのか分からない反応…

君一人が空元気振り絞ってもなんの意味もないよ!」






前田「…上原の言う通りだ。
いつ僕達が絶望したって?
少なくとも僕はこんなの、全然平気だけど?」






平良「ま、前田君…?」






前田「…勿論、光夜が死んだのは本当に悲しいよ。
…だけど、きっと……いや、絶対にあの子は
ここで終わったりなんかしない。

絶対に何かを残していったはず。
それに、絶対あの子は戻ってくる。

…信じよう、みんな。僕達は何も失ってない。
光夜は絶対に帰ってくる!!!
だから僕達はこれ以上
足踏みなんてしてられないんだっ…!!」






比嘉「……ははっ、そうだなぁ!!

…あいつを信じようぜ、
どうせヘラヘラしてまた帰ってくる。

俺…今希望ヶ峰に来て以来かつてないほど
闘志に満ちてんだよ!!モノクマ!!」







伊良波「…そうですネ!何だかんだおバカちんそうに
見えて光夜は賢いですからきっと何か
手は打ってあります!!ね!小橋川!!」







小橋川「お?俺に振るのかぁ!?
………あーもうっ…!!わかった!!わかったよ!!




…そうだな、信じてこそ仲間だもんな。
それにあいつも言ってたろ。


"勝ったやつが正義"



俺達は流れがどうであれ裁判に勝ち抜いた。
なら、何が正義かは俺たちが決める。
モノクマにこれ以上好き勝手
言わせてられねぇよなぁっ…!!」






モノクマ「な…なに……変な薬でも飲んだ!?
オマエラみたいな
アンポンタン数名が燃え上がったところで……」






銘苅「アンポンタンはあんたよ、モノクマ。
誰がそいつらだけって言ったのかしら?」






意外にも彼女が介入したことに
その場にいたほぼ全員が銘苅に向かって振り返った。

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作者名:あんこもち | 作成日時:2022年11月25日 23時

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