226話 ページ42
伊良波「そ、そんなことまで
分かるんですカ！？」
小橋川「おい！！俺達を翻弄するのも
いい加減にしろ！！じゃあなんだ！？
お前は光夜が人造人間かなんかだって
言いてぇのかよ！？」
モノクマ「ヒィ！？ちょっと僕が一瞬考えた
おっそろしい可能性を口に出さないでよ！？」
牧「恐ろしい可能性…？」
比嘉「もし…もし仮にそいつが本当に
"光夜水岬という名の人造人間2体目なら…
3体目もいるのか？」
水岬「え？さぁ？」
比嘉「は、はぁ！？さぁ？ってなんだよ！！
それがわかってるからお前はこうしたんじゃ
ねぇのかよ！？」
水岬「いや、死んで生き返れることは
教えられたけど……
回数聞いても黙秘されたから次また戻ってくる
保証ないし…」
"何聞いてんの？"と言いたげな表情。
比嘉含め全員がおめぇがその顔すんなと
一瞬考えたものの
その頭は錯乱と疑問に再び飲まれていく。
金城「…なら、聞かせてもらおうか。
お前の犯行動機はなんだ？
…"その謎の能力で俺達を脱出させようとした"とか、
そういう訳ではないんだろ？」
A「…え？違うんですかっ…？
私てっきりそういうことだと…」
銘苅「それなら最初から自首しとけばよかった
話でしょ。なのにこんな回りくどいことを…」
水岬「…ん？あぁ、それはね……」
彼女は屈託なくニンマリと笑う。
水岬「ただ目の前の絶望に立ち向かう君たちが
見たかっただけだよ。」
そう言って彼女は拍手した。
"まぁ、少し期待はずれだったけれど"と余計な
一言を添えて
小橋川「は、はぁ！？期待外れってなんだよ！？
俺たちを遊んでたのか！？」
水岬「いやいや、期待外れってのは私自身に
対してのコメントだ。
本来はもっと…私が一切口出ししなくても
犯人の指定に私が選ばれる形が理想的だったんだ。
ただ私自身あまり頭は良くなくてね、
この程度のトリックもクソもない
隠滅作業で精一杯なんだよ。
…あぁ、あとあの回りくどい手順は金城君が
言っていたように"被害者の特定を防ぐため"っていう
割と理にかなった理由もあったが…」
銘苅「頭…ねぇ、自称頭良くない人間が
フッ化水素酸なんて劇物をよく知ってたわね？」
水岬「あっれ〜なんの事だかね？アハハハハ。」
銘苅「惚けるな、全部話しなさい。
…あんた、こういう手順を踏むのは初めてじゃ
ないんでしょ？」
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作者名：あんこもち | 作成日時：2022年11月25日 23時
