216話 ページ32
銘苅「本当に…こんなことも想像できないなんて
頭に何入ってんのって話しよ。」
友利「あんたが特別怪しいわけじゃなくなった
だけで、あんたも充分怪しいけどね」
銘苅「は？」
上原「…ともかく、メイスを持ち出した犯人は
未だ不確定…
個人的に光夜の可能性は低い。
…なら、今はそれについて話し合おう。」
牧「現状アリバイは平等。
だからこそ誰にでも犯行の可能性はある
ってこと…だよね」
黒川「そう…それで……
きっと………難しく考えすぎないことが……
重要なんだと思う……。
…だからこそ……。
"どうやってそうしたか"……つまり、
それが出来る人が誰かが重要だよ……」
伊良波「そもそも、銘苅が怪しい理由って
なんですカ？
特別怪しいわけじゃないってコトは…
同じくらい怪しい人がいるということですカ！？」
上原「メイスを持ち出せた人が
犯人である可能性が高いと思う。」
友利「そう、もしメイスを盗み出したのが
光夜じゃないなら、犯人は牧、木宮、銘苅の
3人のうち誰かってことになるわ！！」
前田「"それは違うよ!!"
…まって……待ってよ。
そもそも、上原もそうだけど…
なんでメイスを持ち出したのが光夜である可能性は
除外するの…？」
上原「…彼女の利き手は右だ。
右半身が動かせない彼女が計3人の目を盗んで
あんな重いものを密室から持ち出せると思うのか？」
友利「そうよ。もし仮に持つことが
出来たとしても、足が動かせないんだから
隙を見てそこから去ることも出来ない！！」
牧「い、言われてみれば
そうかもしれないけど…
で、でも僕は犯人じゃない！！
僕は人を殺したりなんか…！！」
前田「わ、分かってるよ！！」
上原「…ふむ、なら何故光夜にもメイスを
盗み出すことが出来る可能性があると考えた？
確かに彼女は並外れた筋力を持っているが
さすがに限度があるだろう？」
友利「そうよ！！光夜ができる可能性なんて
0よ！！100%無理！！」
木宮「…本気で言ってのかな？
この中で一番できる可能性があるのはむしろ
こいつでしょうよ。」
友利「…は、はぁ？」
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作者名：あんこもち | 作成日時：2022年11月25日 23時
