【5】DRAにトリップしたら自分含めて非原作キャラ3人いるけど死に急ぎRTA始まりそう (ページ4)

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187話ページ4

〜not side〜

比嘉「…金城、上原の"あの件"以来
お前は自分の考え方に疑問を持つようになった…

…違うか？」

金城「…何？」

こういう時に1番取り乱しそうな比嘉が
存外冷静なことに1部驚く者はいたものの
金城は彼の話に耳を傾けた

比嘉「お前はあの日、上原の行いを上から
偉そうに叱責しただろ。

でもお前はこいつに自分と理念が同じだって
言われてやっと気づいたんじゃ
ねぇのか？

…傍から見た金城剣の姿ってのを」

金城「…」

前田「警察として生きてきた君の姿が
全部人目にはそんなふうに見えていたってことに
気づいた。

そうやって考えれば考えるほど、
分からなくなって言ったんじゃないの？
"今までずっとやってきたことが全部
無駄だったのではないか"ってね、

…違う？」

金城「…黙れ。」

牧「今こんなふうに僕たちを暴力で弾圧することも
みんなで自害しようっていうのも
金城らしくないよ！！」

前田「…お前が自分の心に見当がついてないって
何よりの証拠だよっ…！！」

金城「黙れと言っているだろ!!!!
何も知らないくせにっ…!!!!」

そういって金城はがむしゃらに
前田に殴りかかろうとした

前田「…っ！！」

金城「…ぅっ！？」

…けれど、その拳は空を掻いただけだった。
感情を抑えきれずに突進したその足はカーペットの
折り目に絡め取られそのまま足を掬われる。

支えきれなくなった重心はそのまま
地に伏した。

そしてそのタイミングを彼女らは見逃さなかった。

平良「い、いまだよっ…！！」

平良が声を出す前に木宮が金城の両腕を後に
拘束しその間に平良はテーブルクロスを
引っ張りそれを利用して金城を縛りあげた。

金城「…っ！！！！ーーーー！！！」

小橋川「き…金城の野郎…完全にイカれちまった…
クソっ…何とかしないといけないのにっ…」

祷「む、無理をなさらないでくださいっ…！
ただでさえ小橋川さんは2発も殴打を受けました。

もし体調に影響が出るようであれば
皆さんすぐにいらっしゃってくださいね…
簡単な検診くらいなら出来ますから。」

そう伏し目がちに祷は言った。
医師の才能を持つ彼女からしたら、
簡単な検診しか出来ないことすら歯痒く悔しい
事実だろうが、

実際それだけでもこの状況なら十分ありがたいもので、

…それでも、結局希望は見えないままだ。