206話 ページ22
金城「…ところで前田、そもそも
光夜が言う"火災が起こった現場"
とは何なんだ?」
前田「あ、そうだった。
そういえば死体発見までの流れの話を
していなかったね」
友利「剣くんもあのクマが時間考えずに
バカでかい爆音の放送で叩き起しできたのは
知ってるでしょ?」
牧「それで僕達ほとんど同じタイミングで
廊下に出たんだ。そしたらモノクマが
"火事だから"って僕たちを
ホールにまで連れてきたんだ」
比嘉「そしたらホールの真ん中で結構な勢いで
火が燃えててよぉ、幸いカーペットは
防火性っぽかったから……ん?え…あれ?」
小橋川「そ、そういえばあのカーペットには
焦げ目一つついてなかったのに
鎮火したあとの現場は煤まみれだったよな?」
上原「そう、ならあの火災は単純な事故ではなく、
犯人の手によって人為的に燃やされたものだという
ことになるな。」
前田「(それを裏づける証拠…それを僕は知ってる)
…燭台、あの火事の発火原因はモノクマいわく
壁掛けの燭台のロウが垂れて熱で発火した…って
話だったけど…
その燭台は自然に溶けたような感じじゃなかった。
誰かの手によって先端がぼっきりと折られていたよ」
友利「先に流れ言っちゃうと鎮火したあと
また協調性という字を知らないメガネ女は
1人でほっつき歩いていたときに
あの肉塊を発見して私達を呼びに来た。」
祷「それで死体発見アナウンスが流れたんですよ。
それで…その場に唯一いない金城さんのことが
頭をよぎって…それで…
冷水をあびせられたような気分でした…
幸い金城さんは無事に生きていましたが。」
A「ですがそこでまたひとつ疑問が
生まれたわけです。その遺体は誰なのか…」
金城「成程、それでそのラベルを
煤埃の中から見つけたわけだな。
そのカーペットが防火性であるにも関わらず
灰が生まれたのなら、
犯人は何かその火を利用して証拠品を
燃やしたということだ。」
銘苅「だけどそのラベルはプラッチック性、
燃え尽きることなく
偶然残った部分が最も重要な手がかりとなった…
バカね、刃物を使ったなら切り刻んで
捨てればよかったのに。」
水岬「発想が犯罪者のそれ」
銘苅「アンタには負けるわ。
…それに、犯罪者を暴くには犯罪者を知る必要がある。
まぁ、真の犯罪者は私みたいな凡人の
考えを一瞬で凌駕するけどね、」
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作者名:あんこもち | 作成日時:2022年11月25日 23時