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・
「… わあ、きれいー！」
助手席に乗りながら 窓を開けて
別世界にいるような 綺麗な東京の夜景に、顔をだすわたし 。
橋の上だからかな、
東京全体が一気に見渡せて、広くて 大きくて
下ろしていた髪の毛が
ひんやりとした冷たい風にのって、ふわって後ろになびく 。
・
涼介「こら、あぶねーわ」
「ふふ、ちゃんとシートベルトしてるから大丈夫だよ」
涼介「… あのなあ、そういう問題じゃなくて」
お隣の運転席から、首 ちょんぎれるぞって 言われた瞬間
慌てて窓から顔を引っ込め 大人しくなるわたしに
… クスッ、て小さく笑う 涼介くん 。
運転中だから 目線は前に向けてるけど
左手は わたしの頭の上にのっかって、
すりすりって、
親指で優しく前髪を撫でられる 。
・
… 涼介くんはきっと
わたしのことなんて、子どもみたいにしか思ってないんだろうな 。
ハンドルを握る がっしりとした血管の浮き出る腕に
男の人らしい大きな喉仏、そして横顔
すべてがかっこよくて だいすきで
・
涼介「…ふっ、じっと見すぎ 。
何、トイレ行きたいの」
「ちがう、もん」
せっかくのムードの中、トイレなんて
… もう、恥ずかしいよ
＊＊＊＊＊
・
橋を降りてからしばらく走って、
東京湾の近くにある 公園の広い駐車場にとまる車 。
窓の外を きょろきょろと見渡すと
遠くの方にポツンとあった、真っ赤に輝く小さな東京タワー
…わあ 、
こっからでも 見えるなんて
・
涼介「…A」
落ち着いた 優しい声で 名前を呼ばれ、
ゆっくりと後ろを振り返る、わたし 。
・
さっきまではしゃいでいたわたしが おとなしくなってしまうくらい
なぜか、こちらを見つめる眼差しは どこか寂しげで
何も言わずに こっちに伸びてきた 男らしい大きな手が
そっと、わたしの頬に触れたんだ 。
けど まだ子どもだったわたしはキスされるって、勘違いしたのかな
ぎゅって、目を閉じた 。
そんなわたしに、涼介くんは小さく笑って
涼介「なに、キスしたいの」
「…うん、したいの」
可愛く見られたくて 甘えるかのように、
わたしは控えめに、涼介くんの人差し指を 小さく握った 。
でも、大人な対応で軽くかわされ
結局はしてくれなくて
あれから５年もの月日が経ち、
涼介くんとの思い出は、あの日 とまったままで
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つつたんまる(プロフ) - 続き気になります！！！ (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
山田なの - ほわああ惚れたぁ、、、すいません大人のお部屋のパスワードってお教えいただけますでしょうか、、、更新頑張って下さい！！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 0a5dce999f (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく面白いです、更新待ってます！m(*_ _)m (2019年4月27日 17時) (レス) id: 2643c1fb85 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 面白いです！！更新頑張ってくださいね〜！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: caef1a5f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 突然ですみません！大人の部屋のパスワードを教えて頂きたいです！(>人<;) (2018年11月27日 21時) (レス) id: 50ceb5af42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まおぽこ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/@maomao__0509
作成日時：2018年7月1日 2時
