＊ (R) ページ35
涼 介 s i d e
間接照明が照らす 都内のホテルの一室
事が終わりバスタオルを腰に巻いて立ち上がった瞬間、ぎゅっと絡みつく 華奢な腕 。
三村「どこ、いくの」
ねー、なんて いつものように甘える三村に
片手で華奢な腕を解きながら 小さく息を吐いて
三村「シャワーなら、紗も一緒に浴びる」
後ろから ひょっこりと顔を覗かせて
いいでしょ？、て 首を傾げながら微笑む三村 。
いつものようにホテルで事を済ませる、この関係
表ではファンに夢を売り、裏では女とこうして密会しては身体を重ねて
アイドルの裏舞台は所詮、こんなもんだろ 。
＊＊＊＊＊
・
バスタオルを巻いた状態でベッドに寝転ぶ三村に背を向けて、黒シャツに腕を通していく
そして、慣れた手つきでシャツのボタンを締めていた時。 物音ひとつないワンルームで、小さく口を開いた三村
・
三村「この前の打ち上げで涼介の隣に座った、あざとそうな新人アナの子」
…知り合い？
その言葉と同時に、ボタンを掛けていた手が一瞬 ぴたりととまって
けど 近くに置いておいた腕時計を腕につけながら
ベッドに寝転ぶ三村に視線を向けた 。
涼介「…何、珍しく嫉妬してんの」
三村「だってー、あの子 頬真っ赤にしながらチラチラ涼介のこと見つめてたし」
隣キープしちゃってさ、なんて ぷくっと頬を膨らませて拗ねる三村。
そういえば、隣からずっと視線感じてたっけ
三村「でもあの子、タイプじゃないでしょ？ 子どもっぽくて男慣れしてなさそうだし。
なんか犬みたいな顔してたよね」
涼介「… 犬、ね。」
あの帰り道、プードルみたいなウェーブがかった髪をなびかせ 控えめに肩を掴みながら
背中に乗っかっていた、あいつ 。
・
『…ずっと、すき 』
５年前、子犬のようにちょこちょこ後ろをついてきては ぎゅってしたそうにじっと見つめて
それで目が合うと 恥ずかしそうに下に俯いて
… あんなわかりやすい態度みてきて、気づかないわけないだろ 。
『… まだ、帰っちゃ や』
もうちょこっと 一緒がいい、なんて 送った部屋のベッドに寝かせたはずなのに
呂律が回ってない 舌足らずな言葉で、ぎゅっと 袖を掴む小さな手が離れなくて
まだあどけなさが抜けてない、ほんのりピンク色に染まった頬にまんまるとした瞳で こちらをぽーっと見つめてて 。
ほんと、5年前のあの日からひとっつも変わってなかったわ
… 寂しがり屋で『甘えんぼ』なとこ。
・
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つつたんまる(プロフ) - 続き気になります！！！ (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
山田なの - ほわああ惚れたぁ、、、すいません大人のお部屋のパスワードってお教えいただけますでしょうか、、、更新頑張って下さい！！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 0a5dce999f (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく面白いです、更新待ってます！m(*_ _)m (2019年4月27日 17時) (レス) id: 2643c1fb85 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 面白いです！！更新頑張ってくださいね〜！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: caef1a5f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 突然ですみません！大人の部屋のパスワードを教えて頂きたいです！(>人<;) (2018年11月27日 21時) (レス) id: 50ceb5af42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まおぽこ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/@maomao__0509
作成日時：2018年7月1日 2時
