＊ ページ25
・
・
「… 先輩、ほんとにいいんですか ？」
成田「んー、いい いい。ここの飯 めちゃくちゃ美味いから」
じゃんじゃん食えよ、なんて太っ腹な先輩に
わたしは 頬を緩ませながらこくりと頷いて
お仕事終わり、先輩に連れてこられてやってきたのは
六本木にある 高級そうな居酒屋さん 。
きのう先輩と約束していた ” ケーキを奢る ”
その目的を果たすためにやってきたこの場所には、少し緊張気味なわたし
… だって、居酒屋さんなんて初めてで
でも昔アルバイトしていたバーと同じようなものなのかな、居酒屋さんって
・
成田「七崎、何食う？…あ、まずケーキだったな」
「あっ、わたし。 このショートケーキがいいです」
先輩と横並びにカウンター席に座って
仲良く１枚のメニュー表を見ながら、わたしはスイーツ欄の一番上を指差した 。
… 居酒屋さんにも ケーキとかあるんだ
てっきり、わたしはお酒とちょっとしたおつまみしかないのかと
成田「はは、テンション上がってわかりやすいこと。
… お酒は、何飲む ？」
「…あ、わたし 。 お酒飲めなくて」
オレンジジュースでお願いします、なんて
居酒屋さんに来てジュースを頼む お子ちゃまなわたし 。
・
成田「なに七崎、お酒弱いの」
「はい、…あんまり強くなくて」
昔アルバイトしていたバーでも お酒の匂いに酔ってしまうくらい
わたしは お酒に弱い身体で
だから ２０歳を過ぎたころから
バーのカウンターでお酒を飲む女の人に、密かに憧れを抱いているわたし 。
成田先輩は カウンターに立っているお店の人に
メニュー表を見せながら、スラスラと注文していって
その間、わたしはケーキを食べれる嬉しさに
つい頬がふわって緩んでしまう 。
だってここのショートケーキ
いちごがたくさん乗ってて美味しそうだったんだもん
・
成田「…何、そーんなに嬉しいの。 ショートケーキ」
頬杖をつきながら こちらを見つめていた先輩に
わたしは恥ずかしさで慌てて下に俯いて
そんな姿に小さく笑う先輩は
ぽんぽん、って頭を優しく撫でられる 。
・
『 … あれー、もしかして 秀か ？』
成田先輩の下の名前を呼ぶ声が 後ろから聞こえて
わたしと先輩は同時に後ろを振り返った 。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1054人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つつたんまる(プロフ) - 続き気になります！！！ (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
山田なの - ほわああ惚れたぁ、、、すいません大人のお部屋のパスワードってお教えいただけますでしょうか、、、更新頑張って下さい！！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 0a5dce999f (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく面白いです、更新待ってます！m(*_ _)m (2019年4月27日 17時) (レス) id: 2643c1fb85 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 面白いです！！更新頑張ってくださいね〜！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: caef1a5f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 突然ですみません！大人の部屋のパスワードを教えて頂きたいです！(>人<;) (2018年11月27日 21時) (レス) id: 50ceb5af42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まおぽこ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/@maomao__0509
作成日時：2018年7月1日 2時
