＊ ページ21
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・
… い、たた 。
ぶつかってしまった頭を抑えながら、慌てて ぺこりと謝るわたし
そしてゆっくりと顔を上に上げると
心配そうな表情でこちらを覗き込んでくる、男の人
茶色い前髪から覗く まんまるとした瞳に
ふんわりと漂う 爽やかな香水の匂い
・
「… 頭、大丈夫そう？」
優しく問いかけられるその言葉に、こくりと小さく頷いて
わたしが背小さいからかな
男の人は少し腰を下ろして 目線の高さをおんなじにする 。
・
「ここ、高校生立ち入り禁止なんだけどな」
「… え ？」
今のわたし きっと目が点になってる
だって、２２歳のわたしが高校生に見られてるなんて
制服じゃなくて、ちゃんとスーツも着てるのに
少し落ち込みながらも わたしは
首にぶら下げていた社員証をぎゅっと掴み、男の人に見せつけた 。
「… っ、わたし 高校生じゃ」
ないです、って言いかけた瞬間
どこかで見たことのある男の人の顔に、つい 言葉がとまって
男の人も同じこと思ったのかな
…あ、って小さく声に出したんだ 。
・
「… もしかして、Aちゃん」
こちらに指をさしながら 驚きを隠せないでいるその姿は
紛れもなく ” 有岡さん ” で、
久しぶりだね、ってふんわりと笑いながら
頭に乗っかる 大きな手 。
大貴「へー、見ないうちに さらに綺麗になっちゃって」
「…っ、そんな」
５年前と変わらず 有岡さんは優しくて
そんな姿に安心したわたしは ふわっと頬を緩ませる 。
・
「… 有岡さん、どうしてここに ？」
大貴「ん、ああ。 仕事でね」
そういえば 有岡さんって
なんのお仕事してるのか わたし全然知らないんだ
… どんなお仕事、してるんだろう
プロデューサーかな スタッフかな、それともアナウンサー ？
不思議そうに考え込むわたしに気づいたのか
クスッと小さく笑う 有岡さん 。
・
大貴「そういえば、まだ言ってなかったっけ」
俺 アイドルやってんの、って突然のカミングアウトに
わたしはただ唖然としたままで
けど、頭の中で繋がったんだ
涼介くんと有岡さんが知り合いだったのはきっと、同じグループだからってことが 。
・
『 …ねー、もう 終わり？』
突然、男子トイレから聞こえてきた
甘ったるい猫のような女の人の声
そして こちらに近づいてくるヒールの音に
なぜかわたしは 有岡さんの大きな背中の後ろにちょこんと隠れたんだ 。
・
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つつたんまる(プロフ) - 続き気になります！！！ (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
山田なの - ほわああ惚れたぁ、、、すいません大人のお部屋のパスワードってお教えいただけますでしょうか、、、更新頑張って下さい！！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 0a5dce999f (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく面白いです、更新待ってます！m(*_ _)m (2019年4月27日 17時) (レス) id: 2643c1fb85 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 面白いです！！更新頑張ってくださいね〜！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: caef1a5f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 突然ですみません！大人の部屋のパスワードを教えて頂きたいです！(>人<;) (2018年11月27日 21時) (レス) id: 50ceb5af42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まおぽこ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/@maomao__0509
作成日時：2018年7月1日 2時
