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エレベーターって、こんなに時間かかったっけ
もう ３０分くらい経ったんじゃないかってくらい、なぜか 時間が長く感じて
２人きりの 静かな密室で
わたしは扉の目の前で ただじっと立ち尽くすだけ
そんな時、背後から耳元に入り込んできた
… ふっ、て呆れたように笑いながら、小さく息を吐き捨てる音。
・
涼介「ね。 お前さ、ストーカーなの」
好きな人の口から出る その言葉に
心にヒビが入るかのように、ズキッと胸が痛んで
・
涼介「… ほんと、目障り。」
スマホをいじりながら 目も合わせず
冷たく突き放すように話す、見たこともない姿
遊園地にいる マスコットのように
中の人が違う人なんじゃないかってくらい、前の涼介くんは どこにもいなくて
・
「つきまとって、なんか」
…ないもん。
ぎゅっと 下唇を噛みしめながら
必死に溢れ落ちそうな涙を抑えようとする
けどね、涙腺が壊れちゃったみたい
メイクがぼろぼろになるくらい、溢れ出す大粒の涙を 手の甲で拭って
ふわっと鼻をくすぐる、大好きだった香水の匂いも
今は よけいにわたしを苦しめるんだ 。
・
______ ４年前は
泣き虫なわたしを子どもみたいによしよしってしてくれていた、涼介くん
あの日は たしか
アルバイトでお客さんから太ももを触られて、涼介くんのお家で感情が溢れてしまって
急に泣き出すわたしに、どうした？って 頭に手を置きながら
優しく顔を覗き込む 涼介くん 。
「…太もも、ね 」
涼介「触られたの」
「…ん、べとって。… いっぱ、い」
気持ち悪くて 感触が忘れられなくて
でもふわって暖かい腕の中に包まれた瞬間、ホッとして 安心したのを今でも覚えてる
よーしよし 怖かったよな、って
子守唄のように 低くて優しい声が、わたしは大好きだった 。
どうして、こんなにも変わってしまったんだろう
・
涼介「…なに 。 ああ、いまから？」
突然エレベーターに響き渡る スマホの着信音
その音につい、びくっと小さく驚いて
誰かと、電話かな
気怠そうに話す涼介くんの声が、背後から聞こえてくる
・
涼介「… この前もさ、してやったろ」
はいはい 新宿のホテルな、って言った後
涼介くんは めんどくさそうに小さく息を吐いて
その瞬間、タイミングよく
目の前のエレベーターの扉が３階で開き、少しずつ微かな光が差し込んだ 。
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つつたんまる(プロフ) - 続き気になります！！！ (2021年2月7日 21時) (
レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
山田なの - ほわああ惚れたぁ、、、すいません大人のお部屋のパスワードってお教えいただけますでしょうか、、、更新頑張って下さい！！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 0a5dce999f (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく面白いです、更新待ってます！m(*_ _)m (2019年4月27日 17時) (レス) id: 2643c1fb85 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 面白いです！！更新頑張ってくださいね〜！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: caef1a5f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 突然ですみません！大人の部屋のパスワードを教えて頂きたいです！(>人<;) (2018年11月27日 21時) (レス) id: 50ceb5af42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まおぽこ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/@maomao__0509
作成日時：2018年7月1日 2時
