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いつも海人のお世話をしてきて
私がいないとダメな海人が好きで
結菜や玲も大好きな友達だけど悩みを相談したことはない
私はいつも聞いてあげたくて頼られたくて余裕な態度で過ごしてきたかもしれない
家族だって
お母さんが自分の子どもじゃなく貧しい子どものために海外赴任を選んだこと
本当は寂しくて嫌だった
でもお母さんには迷惑かけたくなくて
お母さんに好きなことをして欲しくて結局一度も寂しいと言ったことはない
家事も今はこなせるようになったけど基本的には晴人や翼は何もしてくれないし
お父さんだって私が家事をするのが当たり前のように振る舞う
でもきっとこれはみんな悪気がなくて
私がそういう姉御肌なんだって分かってる
別にそれは苦しいことじゃないしむしろ甘えられているのは心地いい
でも、
"甘えたい時だってあるやろ"
そう永瀬くんに言われてそうなのかもしれないと思った
自分でもあまり気が付いてなかったかも
永瀬くんはすごいな
自分のことで精一杯なはずなのに
こんな私のことを気にしてくれている
甘えろよなんて人に言えるのは格好良い
そんなことを言われて素直に甘えたくなった
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 14時
