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私は何も事情を知らないまま永瀬くんにひどい言葉をたくさん言った
私は、ごめん。と言って黙り込む
そして永瀬くんは私の顔を見る
廉「しゃーないやろ
俺だってお前の立場やったら軽蔑してた
つかどんな事情であれ不倫してたことに変わりはないからな」
そう言いながらも傷付いたような顔をする永瀬くん
A「確かに不倫はダメだけど…
でも好きになっちゃったなら仕方ないっていうか…！本気だったならその、」
廉「誰が誰を本気で好きなん？」
永瀬くんがそんなことを言ってくるから思わず
A「永瀬くんが先生をでしょ？！」
言ってから、あ！と思い口を両手で押さえた
また無神経なことをしてしまった…
そんなことを思っていると
廉「俺、先生のこと好きちゃうけど」
なんてことを言うので私は、は？！と言ってしまった
いやいや、そんなはずはない
だって、
A「だって！永瀬くんは一度キスした人とはしないんでしょ？！でも先生との不倫は長かったみたいだし…
それに！先生のこと想って平野先生にちょっと怒ってたんでしょ？！私と平野先生が屋上にいた時にそうだったじゃん！」
そう
確かにあの時の永瀬くんは怒ってた
今思えば先生のことを想って、曖昧な平野先生にイラついてたんだと思う
なんて考えていると
廉「いや全く好きちゃうけど？
まず結婚してんのに不倫する女なんて本気で好きならんわ」
そんなことを言う永瀬くんに私は固まった
え、
え？！
なに、どういうこと
意味がわからない
そうやって困惑していると
廉「確かにキスは基本的には1回したらもうしいひんで。後々面倒やからな
でも先生は本命が平野やからな
最後は平野んとこ行くから俺的には楽やし、それに俺の家の事情知ってくれてるんは先生だけやったから」
まぁそれでも俺は最低やな、なんて言って悲しそうに笑う
でも、
じゃあどうして
A「じゃどうしてあの日屋上で平野先生に怒ったの…？
先生が大事だからじゃないの？」
そう聞くと永瀬くんはため息をついた
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 14時
