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A「ごめんね、お待たせ！帰ろっか」
そう言って立ち上がったとき、
先生「A！」
そう先生に呼ばれた
私は海人に、ちょっと待ってねと言って先生の元に向かう
先生の目の前に立つと先生が話をする
先生「明日永瀬と当番だろ？
ただ俺は明日午後から出張に出るから当番の仕事はないんだ。だから今日の放課後やっといてくれ」
そう言って私に大量のプリントと画鋲を渡してきた
はい？
いやいやいや、
A「そんな！無理ですよ…！それに…」
私は後ろを振り返って永瀬くんの席を見る
彼はもう帰ったのか席は空っぽだった
そんな私を見て先生が悟ったように話す
先生「あぁ、永瀬は俺から声かけとくから
とりあえずやっといてくれる？明日は放課後仕事ないから！」
頼んだ！そう言って先生は教室を出ていった
私はあからさまにため息をついて自分の席に戻ろうと移動した
私の席にはご機嫌そうな海人がいた
なんで私の席に座ってるの？なんて思いながら海人に両手を合わせて謝った
A「ごめん…！なんか今日当番の仕事しないとダメらしくて…」
そう言って謝ると海人は一瞬キョトンとした
でもすぐに笑って
海人「そっかぁ、じゃ仕方ないね！
タピオカイチゴミルクは玲と結菜を連れて行ってくるよ！」
じゃ頑張ってね！
そう言って海人は玲と結菜の元に走っていった
私はそんな海人の後ろ姿を見て肩をガックリと落とす
私たち4人は仲良くていつも一緒にいることが多いけど、帰りは二手に分かれる
家が近いもの同士で帰っているのだ
玲と結菜は近いわけではないけど、結菜のバイト先が玲の家の方面にあるので2人はだいたいいつも一緒に帰ってる
私は海人と一緒に帰って帰りに寄り道とかしてる
今日は海人が気になっていたタピオカ屋さんに行く予定だったのに…
でも海人もあっさり引き下がりすぎじゃない？
手伝うよ！とか、待ってるよ！って言ってくれてもいいのにさ
永瀬くんだっていないし2人分の仕事を1人でやらなきゃいけない
今日はついてないなぁ、なんて1人で落ち込みつつプリントを名前順に整理し始めた
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
