46 ページ46
.
永瀬くん絶対全体重私にかけてる
A「本当に許さな、！」
廉「腹減った」
…
は？！
A「お、お腹すいてるの？」
廉「…おう」
そう言いながらずっと私の肩に顔を置いている
私はこの状況にどうしても耐えきれなくて
A「ね、ね！分かったから！
ご飯作るからちょっと離れてくれないかな…！」
そう言って永瀬くんを押し返していると永瀬くんが急に離れた
そして私の顔の目の前に永瀬くんの顔がある
廉「まじ？！何作ってくれんの」
そう言って子どもみたいな目をする永瀬くんに少しドキッとしてしまった
私はあまりの近さに耐えきれなくて顔を思いっきりそらす
.
A「冷蔵庫にあるもの見てみないと分かんないよ…！」
そう言うと永瀬くんは少し暗い顔をして
廉「この家なんもないで。見る？」
そう言って永瀬くんは立ち上がって冷蔵庫に向かう
私はうるさい心臓を無視しながら永瀬くんを追いかけた
永瀬くんは冷蔵庫の中を見せてくれた
私も冷蔵庫の中を覗く
中は本当に空っぽだった
お水と何本かのお酒があるくらい
私は永瀬くんの顔を見る
A「…どうやって生活してるの？」
永瀬くんは冷蔵庫を閉じて
廉「別に。カップ麺とかお菓子とかそゆので生きていけるから」
そう言いながら冷蔵庫を見てる
私はふと気になったことを聞く
A「お母さんとか料理しないの？」
そう聞くと永瀬くんは眉を一瞬ピクッとしたように見えたけど、すぐに戻ってこちらを見た
廉「仕事忙しすぎてほぼ帰ってこうへんから」
料理する時間なんてない、そう言った
私はまだ気になることがあったけど踏み込んじゃいけない気がして何も言わないでいた
そして
A「コンビニとか栄養ないから体に良くないよ？
スーパー行こう。簡単なもの作るから」
そう言って私はカバンを取りに行く
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
